阿部山(あべやま)岡山県笠岡市・矢掛町

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2014年1月11日

峠の登山口 →0:13→ 阿部山三角点峰 →0:07→ 登山口

全歩行時間 0時間20分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 岡山県笠岡市の四尋山の登山の後、次は安倍晴明と関係のある同じ笠岡市にそびえる安部山へ向かう。中島篤巳先生の岡山県百名山のコースを参考に、山頂付近まで車で進み、阿部山キャンプ場を目指す。

阿部山の案内に従い進む

 阿部山キャンプ場へ向かう起点を、山陽自動車道の鴨方インターとすればインターを下りて県道155号に入り、鴨方I・C交差点を西へ進む。大黒橋交差点先を右折、そのまま道なりに県道を北へ進むと、右に杉谷ダムを過ごす。

滑石の石文(写真をクリックで拡大) 向かいには灯籠とお堂

 この先に滑石(なめらいわ)の石文と案内される場所があったので立ち寄ってみると、確かに石に文字が刻まれていた。

 案内によれば、この石文は、寛政10年(1798)3月、西山拙斎が子弟8人とこの地に清遊したおり、即席に題名をこの岩に墨書きした。その文を流れに消されるのを惜しんで同行の伊沢石介が書きとめていたものを、拙斎没後25年目に次子謹(復軒)に頼んでこの文を書き直し彫刻したものである。

 それは「寛政戌午3(3月3日)ここに禊飲す。同遊の者8人、随軒笛を浮き三蔵篳篥(ひちりき)にて之に和す。時巳に哺晩(ひぐれ)にしてついに山を下りる」と記されてあり、「是れ先子(亡父)拙斎先生の題名なり・・・」と復軒が添え書きしている。

地図上の阿部山は左折、三角点は直進 阿部山キャンプ場駐車場(写真をクリックで展望)

 更に進むとY字路へ着くので、県道側に立つ阿部山への案内に従い左折すると、右側に神社を過ごす。県道沿いに「安倍晴明ゆかりの地」の案内が立っているが、車では進入禁止。車は阿部山キャンプ場へ置くよう案内されているので、山頂散策も兼ねて歩くことにする。

地図上の山頂周辺は畑地 安倍晴明ゆかりの地への案内

 キャンプ場に車を置き、眼下に広がる展望を眺めた後、先ほどの安倍晴明ゆかりの地を目指す。周辺では畑作が行われており、とてものどかな風景が広がっている。キャンプ場から約300mで案内の置かれた作業道入口へ着く。

阿倍神社門柱 安倍晴明天体観測屋敷跡

 作業道に入って分岐を右へ採り、坂を下ると、史跡「安倍晴明ゆかりの地 天体観測屋敷跡」と案内されている。ここには立派な建物があり、注連縄が渡されているので阿部神社(通称清明神社)と思われる。

阿部神社 安倍晴明石碑

 この地で安倍晴明が天体観測をしていたと言う伝説があり、そのためにこの山は阿部山と呼ばれるようになったそうだ。阿部神社から元の作業道まで引き返し、更に奥へ進む。間もなく右に安倍晴明の石碑が現れるが、先ほどの屋敷跡に比べると、少し荒れ加減のようだ。

阿部山三角点峰へ向かって左折 登山口の峠へ到着(写真をクリックで登山口)

 これで「地図上の阿部山」の周辺散策は終了したので、次は阿部山の三角点峰を目指すことにする。県道155号を矢掛町へ向かう分岐まで引き返し、林道藤ヶ峠線を北へ進む。峠まで進むと右側に阿部山三角点峰への登山口を見つけた。登山口の先へ進むと、二つ目のカーブミラー左側に広い場所があったので車を置いて登山を開始する。

阿部山三角点峰への登山口 樹林の伐採された登山道

 登山口まで引き返して坂を登ると、右にはイノシシ捕獲用の罠が仕掛けてあった。さて、切り開かれた道を快適に進む。周囲には倒木が多いものの、作業道は歩きやすいように最近整備されたように見えた。

最近伐採された痕跡 阿部山三角点

 踏み跡を確認しながら慎重に進むと、峠の登山口から15分程度で二等三角点の置かれた阿部山の山頂に到着した。ここには「呉歩」という方が訪問した記録を残されていた。この方は島根県の恐ろしくマニアックな山に登っておられて、びっくりした記憶がある。さて、阿部山の三角点峰から少し反対側方面を散策した後、峠まで引き返した。

天体観測屋敷跡

阿倍神社(清明神社)

安倍晴明の碑

地図上の阿部山

阿部山の風景

阿部山三角点

 前の山 四尋山 を見る

 次の山 竹林寺山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県矢掛町 阿部山 登山口付近のMAP

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