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島根・広島の県境散策 石州街道を訪ねて

平成20年10月13日

 島根県邑南町(旧・瑞穂町)の瑞穂インターから浜田市(旧・旭町)広島県北広島町(旧・芸北町)へ、県道5号・113号・114号・国道186号を乗り継ぐ石州街道散策。市木を過ぎて八戸川沿いに進んで行くと歴史ある岩畳・赤谷地区を通ります。この赤谷地区は津和野藩領であり、参勤交代のための茶屋が置かれていたそうです。

広島浜田街道の標識

 間もなく県道5号から113号に分岐し、都川川沿いを登って行くと美味しそうな清水を発見、峠越の水と彫られた石が置かれていました。冷たくて美味しい清水を頂き更に県境への道を進んで行きます。

峠越の水

 明るい風景が目の前に飛び込んで来ました。日本の棚田百選認定地区、都川の棚田です。この棚田の歴史は江戸時代にさかのぼり、当時盛んに行われていた砂鉄を採るための鉄穴(かんな)流しによって出来た残土を利用して、農地を造成したことが現在の棚田の景観を造りだしたそうです。

都川の棚田

 県境を越えて島根県浜田市から広島県北広島町へ。ススキが左右に広がる風景を眺めながら進むと地主神社を見つけました。由緒は解りませんが地主という名前が珍しいので立ち寄ってみました。

地主神社

 もう正面左手には掛頭山が見えてきました。左右に広がるススキの原が美しく、涼しい秋風を感じながらの快適ドライブが続きます。

ススキの原を進む

 旧芸北町雄鹿原地区の「歴史の散歩道」を散策、この付近には沢山の見どころがあるのでゆっくり観光する事が出来ます。最初に立ち寄ったのは一里塚・下り松。この辺りは雪深い地域なので、この老松は吹雪の日に往来の目印になったそうです。

下り松

 次は馬頭観音です。昔、この地方の各農家には牛馬がおり、農作業や荷物の運搬をさせていました。この馬頭観音は、頭に馬頭を頂いているところから、牛馬の守り本尊として信仰されていたそうです。

馬頭観音堂

 広島県北広島町から島根県浜田市へ。傍示峠を越えて島根県へ入りました。

傍示峠

 これで今回の散策は終了しました。北広島町雄鹿原にはこの他地久院のしだれ桜・亀山八幡宮などまだまだ見どころが残っています。機会があればまた散策する予定です。 なお、下の写真は06年5月、金木山登山の際に立ち寄った亀山八幡宮です。亀山八幡宮は天喜元年(1053年)頃当地方の開拓者七郎右衛門が西八幡原の山麓で神鏡を得て、この地に奉祀したことに始まるそうです。

亀山八幡宮

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