トップに戻る 2019年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
→1:00→ 7合目 →1:00→ 9合目 →0:30→ お鉢出合 →0:50→ 山頂
→0:50→ お鉢出合 →0:30→ 9合目 →0:45→ 7合目 →0:50→ 5合目
→0:50→ 3合目 →0:45→ 1合目 →0:15→ 登山口 →0:15 →駐車地
真狩ルートの案内を確認し、登山口へ到着。登山道脇にはあじさいが咲いており、その先には整備された登山道が続いている。横木の渡された道を辿り一気に高度を上げる。この先には左右に笹が茂り少し進むと1合目に到着した。羊蹄山登山ではこのように合目毎に案内が置かれているのでとても励みになる。
足下は滑り易いので注意しながら進み、間もなく南の展望所への分岐を過ごす。左右に笹を見ながら進むと2合目を通過、更に進むと2合目半の案内も置かれていた。この辺りは登山最初なので案内を通過するだけで安心感が広がる。更に笹を左右に見ながら進むと眼下を見晴らす位置に立つが、周囲は霧に覆われ何も見えない。
3合目を通過し 足下に黄色い花を多く見る。周囲の状況が解らないまま順調に高度を上げていると4合目を通過、いっそう霧が深まった感じである。木の根の張り出す道を辿り、足下に岩が増えてくると5合目に着いた。霧により周囲に状況はさっぱり解らない。登山開始からこの地点までは2時間20分、時刻は7時10分である。
アザミ、白や黄色の花などを眺めながら登山道を辿る。旭岳や十勝岳など急登の山に比べると格段に歩きやすい登山道である。間もなく6合目を通過、この辺りではもう全行程の半分以上の位置に居ると思い込んでいた。周囲には同じような風景が続き、淡々と歩いていればすぐに7合目を通過、相変わらず周囲には霧が立ちこめている。
周囲に展望が得られない分、足下に咲く花が美しい。霧に濡れる花を観賞しながらゆっくり進む。実に多くの種類の花を観賞しながらゆっくり進むと、山小屋分岐の9合目へ着いた。もう山頂が手前なのだとこの付近で安堵感が広がった。背後から追ってきた登山者達がここで追いついたが、このグループは山小屋へ向かった。
さて、頂上へ向かってもうひとがんばりと思い九合目を出発。すぐに展望の広がりそうな場所に出たが、何も見えなかった。山頂への案内に従い尾根のような道を進む。コオニユリ、チングルマなどを眺め、ガレ場を滑らないよう歩いていると、女性二人のグループと出会った。ここで二人より「頑張ってください」と言われた。ん、九合目を過ごしてもう山頂はわずかの位置と思っていたのでこの言葉は謎の言葉に聞こえた。
間もなくお鉢の端にようなところへ着き、ここが山頂かとも思っていると、右が岩場経由、左は旧山小屋跡経由で山頂まで続いているようだ。時刻は丁度10時で登山開始から5時間10分、標準登山時間はここまで4時間20分なので50分遅い状況である。強風吹き荒れる尾根なので右コースか左コースか迷ったが、山頂まで近いコースをとるため右の岩場コースをとる。
登山途中の合目表示は一体何だったのだろうかと、疑問がわく。山頂まで時間がかかることが解ったので、ここで体勢を整えて水分補給、本日も水分は4.5リッターを用意している。
さて登山を再開、途中でケルンを過ごすが周囲は霧に包まれて視界不良、帰り道を確認しながら慎重に進む。とにかく周りが見えないため、自分がどこに居るのかさっぱり解らない。足下に続く踏み跡を辿り、時折現れる白い目印に安心感が広がる。
この先で夫婦の登山者と出会い、山頂まで道の状況を尋ねると、この先は安全に進むことができると話された。これで少々安心して進むが、やはり巻き道を無視して進んでいた。次に出会った登山者より、岩場の下に絶対に安全な巻き道があるので、慎重に探しながら進むと良いと教えられた。この言葉通り、落ち着いて下を眺めれば、なんと安全な巻き道を見つけることができた。
そのまま進むがいつまで経っても山頂が現れない。山頂を過ごしてしまったのかと不安になり、GPSを確認するともう間近になっていた。ここで尾根に出たときに見たのと同じような標識が立っており、右は真狩下山で岩場経由、左は京極下山とひらふ下山、下には喜茂別下山と案内されていた。周囲は霧に包まれ何も見えない状況で、山頂への案内もない。
そこで周囲に目をこらして上を見ると、霧の中にかすかに棒が見えた。なんとこれが山頂のようだ。岩場を登れば強風吹き荒れる羊蹄山の山頂へ到着。山頂で記念撮影をしたいところだが、強風のため一脚も三脚も使えない。あきらめて帰ろうとしたとき、登山者が山頂に着いたので、写真を撮っていただいた。山頂到着時間は丁度11時、なんと6時間10分を掛けての山頂到着である。
下山は巻き道をしっかり確認しながら落ち着いて引き返す。この途中でかなり下から登ってくる女性二人に出会った。お話を聞くと、この二人はすでに羊蹄山の山頂に着いており、下山の最中とのこと。下から登ってきたので、他のルートから合流したのかと思った。この二人は変な道を選びながら進むので、心配になり、この先道案内をしながら下山を続けた。
目印を確認しながらケルンの所まで案内してこの二人と別れ、この先からは故障している足をかばい、牛歩の如くゆっくり下山。登山口に着いたのは16時、山頂から5時間近くをかけて下りることができた。近くの真狩温泉に入り暖まっていると、目の前に羊蹄山が見えた。ところがいつまで経っても山頂部は隠れたままだった。
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