若杉峠(わかすぎとうげ)鳥取県若桜町

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2015年9月22日

登山口 →0:40→ 芦津・吉川越 →0:40→ 三町境界

 →0:50→ 若杉峠 →0:30→ 登山口

全歩行時間 2時間40分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 鳥取県の山歩き、今回は岡山県との県境に位置する若杉峠へ向かう。この若杉峠へ向かう行程を研究した際、岡山県側からの方が整備されている気もしたが、岡山県の山へ向かうイベントは今年6月末に終了しており、現在は鳥取県の山歩きを始めている。従って、鳥取県側の芦津吉川越の登山口より出発することにした。

 登山口へ向かう起点を若桜町の若桜鉄道若桜駅とすれば、駅前を走る国道29号を南下する。不動院岩屋堂の案内が見えてくれば、この分岐を右折し県道72号に入る。進行方向の右側に不動院岩屋堂が見えてきたので立ち寄ってみた。

国道29号から不動院岩屋堂方面へ右折 不動院岩屋堂(クリックで拡大)

 この岩屋堂はいわゆる舞台造の建物で、三朝町三仏寺の国宝投入堂などとともに地方的独自性を持った貴重な文化財であり、南北朝時代の創建と考えられているそうだ。天然の岩窟内に収まっている建物は、三仏寺の投入堂を彷彿とさせるものである。

県道終点と広域基幹林道沖ノ山線

 岩屋堂を出発、更に県道を進むと、やがて県道終点へ到着。次に広域基幹林道沖ノ山線に入り、くねくねとした林道を進む。やがて林道の左側に美作越登山口が現れ、若杉峠までは0.9kmと案内されていた。このコースを採れば往復1時間程度でこの登山は終了するが、ガイドの通り歩けば、何か目新しいものを見つけることができるかも知れない。

美作越登山口(クリックで拡大) 芦津吉川越コース登山口

 そこで、もう少し林道を進み、芦津吉川越のコースを採ることにした。登山口の草原へ車を置いて登山を開始、このコースを採ると若杉峠までは3.6kmで、先程の美作越コースと比較すれば4倍の距離である。

整備された登山道 芦津吉川越まで700m

 さて、樹林の中を進めば、すぐに整備されたコースであることが解り、安心してこのコースを採ることができる。そのまま道なりに植林帯の中を進む。やがて芦津吉川越へ0.7km地点を通過、どういうわけか登山口方面からの距離表示は削られていた。

階段の整備された道 青葉が美しい

 階段の整備された遊歩道を進むが、階段との歩幅が合わず、わずかながら苦労する。少しずつ坂の傾斜が増し、背後を振り返れば急な坂を登っていることが分かる。頭上には青葉が日差しを浴びて美しく、吹き抜ける風もさわやかなので、まるで5月頃のような季節感で登山を続けている。

中国自然歩道の案内板 芦津吉川越へ0.4kmの案内

 中国自然歩道の案内板に氷ノ山後山那岐山国定公園の説明を眺め、山腹につけられた道を辿っている。杉の植林帯の下で芦津吉川越へ0.4kmの案内を過ごすが、やはり距離表示の部分のみ削られた跡が残っていた。

平坦な芦津吉川越(クリックで拡大)

 更に明るい植林帯を進めば、間もなく平坦な芦津吉川越へ着いた。ここの距離表示はほとんど残っており、登山口からは1km、三町境界へ1.1km、若杉峠へは2.6kmである。進路を南西方向へ採り、横木の階段を登る。間もなくピークへ着き、尾根道を歩く。進行方向左側には植林帯、右側には自然林が続く。

芦津吉川越から階段を登る 平坦な尾根道を辿る

 やがて芦津吉川越から0.4km地点を通過、このように距離表示の案内があると位置関係がわかりやすいが、次の標識からは距離表示部分が削られていた。やがて三町境界へ到着、この地点は鳥取県若桜町、智頭町、岡山県西粟倉村の境界点である。ベンチの置かれた明るい場所だが展望は望めない。

若杉峠へ2.2km 三町境界のピーク(クリックで拡大)

 三町境界からは進路を東へ採り、坂を下ると若杉自然研究路との合流点へ着く。そのまま若杉峠へ向かって道なりに進むが、途中には若杉自然研究路の地図が掲示されており、現在地を確認することができる。

若杉自然研究路との合流点 若杉自然研究路の案内
案内に従い進む 若杉峠の展望地

 現在歩いているのは中国自然歩道で、自然歩道を道なりに進むと展望広がる若杉峠の展望地へ着いた。休憩舎の建つ展望台からは南に舟木山と後山、東に三室山とくらます、北東に氷ノ山のなだらかな稜線が見えている。

氷ノ山(クリックで拡大) 舟木山と後山(クリックで拡大)

 休憩舎の前から展望を眺めて坂を下れば若杉峠へ着く。この峠は美作(岡山県)と因幡(鳥取県)を結ぶ最も近い要路で、人々の往来の盛んだったこの峠に旅人の安全を願って宝暦甲戌年7月(1754)若杉地蔵尊が建立されたそうだ。

若杉峠とお地蔵様(クリックで拡大)

 地蔵尊へ参拝して下山は美作越え登山口へ向かう。峠から美作越登山口へは約900m、ここで進路を西へ採る。すぐに横木の階段が整備されており、足下は少々不安定だが安心できる道である。苔むす滑り易い岩道を過ごして植林帯に入る。間もなく峠から200m地点を通過、このままのペースで行けば、あっと言うに登山口へ着きそうだ。

芦津吉川越へ向かう 苔むす岩の道
案内が続く 木漏れ日

 整備された木道を下っていれば、周囲には木漏れ日が美しい。すぐに峠から300m地点を通過して沢を渡る。背後を振り返れば、自然林が日差しを浴びてとても美しい。この先でローブの渡された難所を通過、横木の階段が壊れているようだ。

階段が壊れた場所を通過 小滝を鑑賞

 岩の多い場所を通過、涼しげな沢音を聞きながら高度を下げる。やがて小滝の美しい風景を観賞しながら坂を下れば、足下には岩や石が目立ってくる。間もなく杉の植林帯の下に入り、道なりに坂を下れば、美作越の登山口へ着いた。

案内に従い下る 美作越の登山口へ到着

 舗装道を左折し、沖ノ山林道を西へ進むと、芦津吉川コースの登山口へ到着。久しぶりに一周回りの登山をすることができた。当初心配していた登山道は終始快適で、若杉峠への道はとても歩きやすい道だった。

不動院岩屋堂

芦津・吉川越

三町境界

後山・舟木山

氷ノ山

くらます・三室山

若杉峠

 前の山 本陣山 を見る

 次の山 芦津渓 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鳥取県若桜町 若杉峠 登山口付近のMAP

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