大根地山(おおねちやま)福岡県筑紫野市

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2014年11月23日

甕冠神社 →0:45→ 山頂 →0:05→ 大根地神社 →0:25→ 甕冠神社

全歩行時間 1時間15分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 福岡県の山歩き、神功皇后の故事の残る筑前町の目配山と砥上山登山の後、最後に向かうのは筑紫野市にそびえる大根地山である。筑豊の香春岳や添田町の岩石山からこの方面を眺めた時、宝満山の左に特徴ある山容を見せていた山にようやく登ることができる。

麓から眺める大根地山 登山口へ向かう目印「山家一区公民館」

 筑紫野市から県道200号を飯塚市へ向かって進み。冷水峠の手前にあるセントラル福岡ゴルフクラブを目指して進む。ゴルフ場手前のバス停「上西山」または「山家一区公民館」を登山口の甕冠神社へ向かう起点とすれば、バス停からゴルフ場方面へ少し進み、甕冠神社参道の案内を確認して分岐を左折する。

セントラル福岡ゴルフクラブの向かいを左折 甕冠神社参道へ向かう(クリックで拡大)

 この先は舗装された参道を道なりに進むと、名水のわき出る甕冠神社の駐車場へ着く。なお、この手前に長崎街道の案内があり、この手前の分岐からも登山口の甕冠神社へ着くことができる。

登山口の甕冠神社と名水

 この神社についての案内によれば、今から約700年前(延文4年)肥後の忠臣菊池一家が筑後川を渡り、大保原(現在の小郡市)近くの合戦で敗れ、大根地の大権現様に戦勝祈願をしたところ、御利益あらたかにして敵将少弐頼尚と大友氏時の連合軍を撃破した。菊池氏はこれにより、山頂に祀られている大根地神社と甕冠神社とを合わせ祀り、その祭祀を怠らなかったと言われているそうだ。

甕冠神社の紅葉 登山開始

 なお、大甕を奉納したことにより甕冠神社と称されるようになり、商売試験等の開運の神様とのことである。この神社は名水が有名らしく、ひっきりなしに水を汲みに来る人がいる。さて、時刻14時40分で少々遅い時間だが本日最後は大根地山へ向かって登山を開始した。

作業道を進む 分岐は右へ(クリックで拡大)

 神社へ向かう車道が右へカーブをする所へ、手製の「大根地山」の案内が立っており、神社の美しい紅葉を眺めながら山道に入る。植林帯の下、作業道跡のような道を辿れば左右の分岐へ着く。左にはゴミ捨て禁止、中央部には「大根地山頂へ この道一本道」の貴重な案内が置かれていた。

山腹につけられた道を辿る 山火事注意が登山道の目印

 この案内に従い右道を採るが、この案内がなければ、進路に迷うところでもある。この先しばらく植林帯の下を進むので、周囲に展望はない。また、山腹につけられた道が続き、ジグザグを描きながら少しずつ高度を上げる。途中に掲示された山火事注意の案内が、唯一登山道を歩いているという安心感を与えてくれる。

頭上に紅葉 急登を登れば道は緩やかになる

 季節は紅葉真っ盛りだが、植林帯の下ではわずかに黄色に色づいた風景でも光が当たれば神々しく見える。やがて周囲が自然林に変わり、頭上に空が樹幹越しに見えてくれば、紅葉を眺めることができた。岩の目立つ場所を通過し、樹幹越しに東へ展望が開けると、古処山が見えてくる。

馬見山・屏山・古処山 大根地神社の広場に出る

 眼下にはゴルフ場も見えており、高度が上がっていることを実感する。やがて前方が開け、右から山道が合わさると進路は左方向へ変わり、広い草原へ着く。この場所は大根地神社の駐車場として利用されているようだ。

反射塔へ向かう 紅葉が美しい

 ここで左上に電波反射塔を確認し、反射塔の下へ続く道を進む。美しい紅葉を眺め、わずかに高度を上げれば、コンクリート製の基部と思われる施設を見るが、何に使われていたのかは不明である。

反射塔の下を進む 大根地山山頂

 そのまま道なりに西へ向かうと、二等三角点の置かれた平坦な大根地山の山頂へ到着した。先ず見えてくるのが北西に宝満山、右にアンテナの建つ三郡山で、とても近く感じる。更に右へ向かって飯塚市の街並みが続き、その先には福智山、貫山、牛斬山、香春岳と以前この大根地山を眺めた場所が一望である。

三角点 向かいに三郡山(クリックで拡大)

 南には先ほどまで立っていた砥石山がそびえており、その先には城山と筑前町の町並み、遠くにはなだらかな稜線の耳納山地が霞んでいる。風にそよぐススキと神功皇后の故事の残る砥石山の風景はとても風情があり、いつまで眺めていても見飽きることはない。

北九州方面の展望(クリックで拡大) 眼下にゴルフ場と砥上岳

 山頂でのんびりしていたら 16時が迫ってきたので下山を開始する。山頂から少し下った地点でゴルフ場と砥上岳を眺め、電波反射塔を過ごして駐車場へ下り立つ。ここで進路を左に採り、大根地神社へ参拝しておく。

大根地神社へ参拝

 境内には狛犬の代わりに狐が祀られていたので稲荷社が祀られているようだ。大根地神社の朱の鳥居を潜り、拝殿へ向かう。ここで案内を確認すると、大根地神社は古くから英彦山や宝満山の山伏らの修験の場であり、神社には別当稲荷。雲閣稲荷も祀られているそうだ。

大根地神社から眺める風景(クリックで拡大)

 神社へ参拝し、展望台から眼下に広がる風景を眺める。展望は北から東へ向かって広がり、福智山や貫山、牛斬山、香春岳などを眺めることができた。神社への参拝後、元来た道を引き返し、登山口の甕冠神社まで引き返した。本日は晩秋の登山なのに久しぶりの3山登山をすることができた。

大根地山

三郡山

北九州方面

砥上岳

 前の山 砥上岳 を見る

 次の山 油山・荒平山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡県筑紫野市 大根地山 登山口付近のMAP

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