トップに戻る 2021年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
このバス停から300m程度南へ進むと左側に駐車スペースがあったので車を置いて能満寺山へ向かう。駐車地から約100m進むと左に折り返すように左折、この入口には来島又兵衛旧宅の案内と能満寺の案内が置かれていた。 案内によれば、大同元年(806年)弘法大師が唐より帰朝のみぎり、筑紫の松浦湾よりこの地にきて錫をとどめ創建され、悉地山と号し寺を能満寺と名付けて奉燈の繁栄を祈られた。また、寺宝の薬師如来は白猿に姿を変えて里人に俵山温泉のありかを告げたと伝えられている。
さて、能満寺へ向かって東へ進み、階段を登って立派な山門を潜れば、能満寺の本堂の前に着く。山門の左右にそびえる大イチョウの木から境内に銀杏が落ちており、うかつに踏まないよう気をつける。本堂に参拝後、新四国八十八ヶ所霊場を通って山頂へ向かう。
参拝道は本堂の左右から続いており、右が順打ちの1番からの始まり、左は逆打ちの88番からの始まりで、当日は防長山野へのいざない第1集に記載の通り、逆打ちの88番から進むことにした。
本堂から左へ進むと修行大師、慈母観音を右に過ごし、左に石仏を2体過ごす。正面に大師堂を見て、この左側から奥へ向かう。なお、大師堂の手前にはシイノキ巨樹群の案内が置かれていた。
78番の先で少し高度を稼ぎ、平坦なピークには3体の石仏が祀られていた。この先で一旦高度を下げて71番を通過、谷を横切り植林帯の下で高度を上げる。石仏は60番台になり、小ピークに着けば62番が置かれていた。
ここからわずかに下ると境界石を通過、わずかに高度を上げれば61番を過ごす。61番の先が広く平坦な山頂で 、山頂には祠が祀られ、旗差石の横には四等三角点が置かれていた。すぐに祠に参拝、祠の中には石仏が置かれていた。
山頂からは木々のわずかな隙間から展望を眺めることができたが、どこを眺めているのか正確には解らなかった。山頂を出発、御影石の階段を下りれば60番石仏を過ごす。下山道は長いつづら折れの道が続くので、安全だが時間がかかる。石仏を一体ずつ確認しながら下りて行くが、石仏の顔は、それぞれに違う顔をされていた。
登山時に比べると下山時の方が石仏に出会う頻度が高く、時間を掛けて下ったが、やがて5番の先で獣除けのフェンスから出る。すぐにフェンスの横で2番、1番を通過すれば奥の院八十八ヶ所建立の碑に出会う。宝篋印塔を過ごせば一周回りの周回は終了。
最後に右上に建立されている鎮守堂に参拝し、南西にそびえる西山方面を眺めた。本日順調に登ることができれば、最後にこの山へ向かう予定である。能満寺を出発し真っ赤な彼岸花を眺めながら駐車地まで引き返した。
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