日光白根山(にっこうしらねさん)群馬県片品村

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2015年8月5日

ロープウエイ山頂駅 →2:00→ 山頂 →1:40→ ロープウエイ山頂駅

全歩行時間 3時間40分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2015年の真夏の遠征の中日、当初は群馬県みなかみ町にそびえる谷川岳へ向かう予定にしていた。この谷川岳はロープウエイ利用なので、早くロープウエイの起点へ着いても開業時間まで待たなくてはならない。それでも周辺散策を兼ねて少し早めに関越自動車道の水上インターで高速道路を下りた。

 すると正面に見えてきたのは「日本百名山谷川岳」の案内と谷川岳ロープウエイの案内。これに乗れば本日は待望の谷川岳制覇・・・と、思っていたら、その手前になにやら案内が掲示されている。なんと、先月7月20日の集中豪雨による土砂災害のため、谷川岳ロープウエイは運休中と書かれている。

 しまった、ロープウエイの状況を早めに知っていれば、最初から別の山を目指したものを、ここまで来ての予定変更は時間のロスが大きい・・・と、悔やんでもしょうが無い。そこで、代わりに向かう山を検討、頭上に掲示された案内板に「至仏山」の表示を見つけたので、最初は北へ向かっていたが、至仏山へ登るには時間の制限のない早朝からの方が得策である。本日は、やはりロープウエイを利用する日光白根山へ向かうことにした。

谷川岳ロープウエイは運休 日光白根山ロープウエイへ

 水上インターへ戻り、高速道路を走って沼田インターで下りる。国道120号を東へ進み、その後は道なりに北上する。やがて片品村に入り、左に至仏山への案内を過ごして白根温泉の沿線を走る。水上インターを午前7時前に出発し、日光白根山の登山口のロープウエイのセンターハウスには8時前に到着、幸運なことにロープウエイの開業時間前、全くロスタイムなしに登山口へ着くことができた。

ロープウエイ山麓駅を出発

 このロープウエイの営業開始は平日午前8時から、土日休日は7時半からで、最終は山麓駅が16時半、山頂駅が16時半である。チケット売り場で往復のチケットを2000円で購入、ロープウエイに乗り込み山頂駅へ向かう。眼下に丸沼や唐沢山、四郎岳などの展望を楽しんでいると、山頂駅の先に白根山の山頂部が顔を出し、約15分の空中散歩は終了した。なお、ロープウエイの山麓駅の上に至仏山が見えるはずだが、本日は霞気味の展望だったので確認することはできなかった。

山頂駅先から日光白根山 登山口へ向かう

 レストランの右を通り、正面に日光白根山の山頂を望むが、少々逆光気味である。進路を北に採り、白根山の散策マップを確認、水場の先で二荒山神社の幟を左右に過ごせば、すぐに朱の鳥居を潜る。平坦な登山道の先、左側に二荒山神社が祀られているので参拝する。御祭神は大己貴命、大国主命のことである。なお、手前に配置された手水(御神水)は飲めるそうだ。

二荒山神社 柵の中に入る

 さて、獣除けの柵の中に入れば、いよいよ日光白根山の登山道に入る。要所には現在地の案内図が配置され、歩行時間の目安も書かれているので、とても助かる。白根山へ3.4Kmの標識を通過、周囲を樹林に覆われた平坦な道を進む。

案内に従い平坦な登山道を進む 分岐は右にとる

 美しい木漏れ日の下を進んでいると左右の分岐へ着き、左に自然散策コースを見送る。左上に不動岩がそびえ、その大きさは写真に入りきらないほどである。大きな不動岩を眺めた後、更に先へ向かう。少しずつ坂の傾斜が増し、緩やかに高度を上げていると、左右の分岐が現れ、左には血の池地獄への道が続いている。

不動岩 分岐を右折

 この分岐は右道を採り、白根山へ2.5kmの案内を過ごす。なお、山頂駅からは900mの位置で、まだまだ山頂は遠い。ここで進路は南東方向へ向き、横木の階段が整備された道に入る。階段を折り返しながら一気に高度を上げて行き、足下が平坦に変われば、前方の樹間越しに白根山の山頂部が顔を見せた。少し進むと左の岩上には大日如来が祀られており、その横には説明板が掲示されている。

樹間越しに日光白根山 大日如来

 そのまま平坦な道を辿ると左右の分岐が現れ、左は七色平へ200mと案内されている。白根山へ2.1kmの案内に従い分岐を右折、足下に石の転がる道を進む。周囲に岩の目立つ場所もあるが、坂の傾斜は緩やかなので、総じて歩きやすい道が続いている。

分岐を右折 岩の目立つ径を辿る

 登山道自体は山腹につけられており、しばらくは南へ進路を採り、最後に山頂目指して直登する事になる。さて、一旦坂を下り、地獄ナギと言われる場所を通過、この付近でカニコウモリの花の大群生を眺める。

カニコウモリの花の大群生 大岩鑑賞

 やがて足下には岩が目立ち始め、樹林の下へ続く岩の道を辿る。周囲の樹林は相変わらず背が高く、展望は皆無である。大岩を鑑賞し、木の根の張り出す道を進んでいると、岩の中に光るものを見つけた。これがヒカリゴケで、展望の代わりにヒカリゴケ鑑賞を楽しむ。

ヒカリゴケ(クリックで拡大) 岩の道を登る

 この付近を過ごすと進路は東へ変わり、山腹を辿って南へ進んでいた道は、少しずつ山頂方向へ進路を変える。足下は滑り易い岩の道に変わり、坂の傾斜が一気に増して、あっという間に高度が上がる。そのまま急登を辿れば、頭上を覆っていた樹林が切れ、前方が一気に開けると同時に、山頂方面を望むことができた。

前方が開けた 背後は錫ヶ岳(クリックで拡大)

 登山道には不安定な大岩や石が転がっており、とても滑り易いので慎重に進む。南にそびえている端正な山容を持つ山は錫ヶ岳だろうか、美しい山容に元気を頂きながら急登を踏ん張る。青空の下、登山ができるのは良いが、真夏の登山なので日差しはきつい。

滑り易い道を進む 錫ヶ岳を振り返る(クリックで拡大)

 それ以上に美しい風景を眺めながら進んでいると、山頂まで500mの案内を通過する。足下は砂礫状態なので、滑り易いことこの上ない。それにしても眼下に広がる錫ヶ岳を中心とした展望の素晴らしさは何物にも代えがたいほど。しばらく美しい風景を眺めながら小休止を取る。

ホタルブクロ 砂礫の道(クリックで拡大)

 歩幅を少なくして少しずつ高度を上げていると、足下に青いホタルブクロを眺める。眼下を見下ろせば滑り易い道を歩いたことがよく分かる。また、山頂へ向かうにもやはり滑り易い道が続いている。山頂まで300mの案内を通過、足下にお花畑を鑑賞しながらゆっくり岩の目立つ道を進む。

長い坂を登ってきた 大岩の横を進む
山頂は間近 奥白根神社

 すぐに山頂まで200mの案内を通過、高度を上げる毎に周囲に岩が増えてくる。間もなく左に奥白根神社が見えてきたので参拝、登山の無事を祈願する。北には山頂が見えており、もうわずかで登頂完了である。

山頂へは一旦下って登り返す(クリックで拡大)

賑やかな山頂(クリックで拡大)

 一旦坂を下って岩場を登り返せば、日光白根山の山頂へ到着した。山頂には二等三角点がおかれ、山頂標識の前で記念撮影。狭い山頂なので山頂付近だけがラッシュアワー状態である。眼下にはエメラルドグリーンに輝く五色沼が美しく、南東には中禅寺湖、その上には霞の中に男体山がそびえている。

五色沼と男体山(クリックで拡大)

絶壁の山頂(クリックで拡大) 五色沼(クリックで拡大)

 山頂で小休止の後、北東方向へ向かい、弥陀ヶ原へ至る道へ少し入ってみた。ここから山頂を振り返ると、山頂は岩でできており、それも絶壁に近い場所にあることが分かった。眼下に美しい五色沼、男体山や中禅寺湖などを眺め、下山を開始する。

男体山(クリックで拡大) 下山を開始

花を観賞

 再び山頂を踏み、元来た道を引き返す。滑り易い砂礫の登山道を引き返し、森林限界付近でようやく周囲が晴れてきた。この先は慎重に坂を下り、ロープウエイ駅まで下った。登山時に逆光気味だった白根山の写真を撮ろうとしたが、山頂付近は霧に覆われていた。

間もなく山麓駅 玉こんにゃく

 ロープウエイの山頂駅から山麓駅へ下り、無事日光白根山の登山が終了。売店の前を通っていたら山形県でよく頂いた玉こんにゃくを見つけた。この片品村はこんにゃくの産地ということで、玉こんにゃくを販売していると店員さんから説明を受けた。椅子に座り、玉こんにゃくを頂く。山形での懐かしい味が口いっぱいに広がった。

ロープウエイ山頂駅から山頂を望む

ヒカリゴケ

展望開ける

滑りやすい道を辿る

山頂手前

岩の山頂

断崖の上の山頂

男体山

五色沼

 前の山 燧ヶ岳 を見る

 次の山 赤城山(黒檜山) を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 群馬県片品村 日光白根山 登山口付近のMAP

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