丸山と四つの若山 山口県周防大島町地家室

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2021年3月7日
地家室港 →0:20→ 鼻城の若山 →0:30→ 中の若山 →0:20→ 石風呂

→0:30→ 郷の若山 →0:10→ 展望地 →0:10→ 主尾根出合

 →0:15→ 東の若山(丸山) →0:40→ アベマキの森 →0:10→ 地家室港

全歩行時間 3時間 5分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 今回の金光さんとの登山は、周防大島の四つの若山探訪。道の駅東和で待っていると金子さんがやっぱり早く9時過ぎに着いた。その後案内人の海老谷さん、林さん、松本さん、粟津さん、中島先生と続き、最後に金光さんと香林さんが到着、これで今回参加の10人がそろった。顔合わせの後、海老谷さんと林さんの車に分乗し、防長バスの地家室バス停先の港の駐車場に車を置いて登山を開始した。
地家室漁港から丸山 県道108号地家室白木港線を北上
県道標識手前で左折 白い手摺りのある坂へ向かう

 県道108号地家室白木港線を250m北上し、県道標識手前で左に分岐する道に入る。そのまま道なりに約200m進むと右上へ白い手摺りの施された道が続いている。この分岐に入り、すぐに左に折り返し、ミカン畑の横につけられた道を辿って高度を上げる。途中には石組が多く、生活の跡がしっかり残っている。

すぐに折り返し山道に入る みかん園の横を進む
石組みを過ごす 錆びたモノレール

 みかん園のためのモノレールが残っているが、周囲にみかん園はなく荒れており、当然最近モノレールが使われた形跡も無かった。やがて左に作業小屋、進行方向に作業小屋を見て、前方の作業小屋の手前から左上へ続く道を登る。

作業小屋手前から左上へ進む 岩の多い場所を通過

 ここまでは農園の作業道のような道だったが、この先からは山道に変わり、岩の多い場所の先で左方向へ進むと、最初の「鼻城の若山」に着いた。標識には119mと掲示されており、 祠が4基祀られていた。

正面の木の前を左折し、鼻城の若山へ 鼻城の若山
鼻城の若山を見学

 素焼きの駒犬、駒犬に乗った神様も祀られ、信仰の象徴のような気がした。正月4日にこの場所でお餅を食べる習慣があるそうで、周防大島には嵩山の登山口にある岩屋権現と同じように、お正月に餅を焼いて食べる風習があるのだろう。

少し戻って左折、坂を下る 大岩を割って生えたような巨木
山腹につけられた細い道を辿る 急坂を下る
 鼻城の若山を見学し、元来た道を少し戻って北へ進む。わずかに高度を下げた後、少し進むと左に岩を突き破って生えたような大木を見る。なんともすごい生命力だ。そのまま山腹につけられた道を進み、途中で左上へテープが続いていたが、何もないそうなのでそのまま直進する。
ギンリョウソウ 中の若山
ニホンアワサンゴ 木槌の石板

 この先から高度を下げると足下にギンリョウソウを見つけ、更に下ると2番目の「中の若山」へ着いた。標高は85mの中の若山には祠が3基祀られ、ニホンアワサンゴ、駒犬、木槌の石板、祠の上部、祠の壊れた残骸などが置かれていた。

出発地の地家室港 左右に作業小屋を過ごす
スプリング式のイノシシ罠 県道地家室白木港線に下り立つ

 中の若山から少し下ると、眼下に地家室の港が見えた。進路を北にとりそのまま進むと作業小屋を左、右と過ごし、この先で左上へ続く道に入る。すぐに折り返し平坦道を進み、やがて高度を下げれば県道地家室白木港線に下り立った。なお、この途中にスプリング式のイノシシの罠を見かけたので、歩行の際には十分注意が必要である。

82番札所、地家室の石風呂、加室合戦戦跡地案内 河津桜
石風呂 82番札所海雲山

 県道を少し北へ進むと周防大島八十八ヶ所の82番札所の案内と地家室の石風呂の標識を見る。また、この地は南北朝時代の加室合戦戦跡地でもある。咲き始めの河津桜を観賞し、まず石風呂を眺める。その後82番札所海雲山に参拝してお地蔵様横から沢沿いを登る。

お地蔵様の横から沢沿いを登る 石段を登る
石風呂不動尊 県道へ向かって高度を上げる

 石段を辿り少し高度を上げると石風呂不動尊を過ごす。足下にスミレの花を眺め、そのまま更に高度を上げると再び県道に出る。正面に家室支71次5の電柱を確認して右側の白い手摺りのつけられた坂を登る。

ガードレールを跨いで県道に出る 白い手摺りの坂へ向かう
左上へ向かう 急登へ向かう

 坂を登った先の山口県の石杭のところで左折、ロープの渡された急登を踏ん張ると 右へ進路をとる、少し進むと竹林帯へ着き、イノシシの罠を眺めて尾根道を進む。大岩の目立つ場所を3つ過ごし3つ目の先から右下へ続く道に入る。

急登の先で右折 竹林帯を進む
尾根道を辿り大岩を過ごす 右下へ続く道に入る
 山腹につけられた道を辿り、やがて支尾根へ着くので右下へ向かって高度を下げると3つめの若山、標高188mの「郷の若山」へ着いた。この若山には3つの祠が祀られ、駒犬が若山を守っているよう左右に並んでいた。郷の若山を見学した後、元来た道を引き返し尾根道を辿る。
支尾根を右折し下る 郷の若山
郷の若山を見学

 大岩が目立ってくれば西を見晴らす展望地へ着き、更に高度を上げれば南を見晴らす展望地に出た。当日は霞みが多く、佐多岬をはっきり確認することはできなかった。丸山や地家室の港を眺めながら昼食を摂った。

大岩の展望地 西の展望
眼下に地家室港 丸山

 昼食後は尾根道を辿り、最後は急登を踏ん張って主尾根へ着いた。この先からは尾根道歩きと思っていたら、すぐ右下に続く巻道に入り、引き続き崩壊地に出合った。ここには補助のロープが渡されているが、足下が乾燥していればロープを使わなくても大丈夫である。

尾根道を進む 主尾根へ到着
右下へ続く巻き道に入る 崩壊地を振り返る

 しばらく山腹につけられた道を辿り、補助のロープが現れたら、急な傾斜を下る。鞍部からわずかに登り返せば398mピークの丸山に着いた。丸山は四つ目の「東の若山」で、手前には左に3基、右に3基の祠が祀られ、奧には石造りの立派な祠が祀られていた。

急な傾斜を下る 鞍部から登り返す
丸山山頂、東の若山

 祠の全面には白と彫られているのは白木山ではないかと地元の方よりお聞きした。祠の前には駒犬も配置され、本格的に祀られていたことがわかる。しばらく丸山、東の若山で祠などを眺めて下山を開始した。

東の若山を見学 下山開始
炭焼き跡の石組 急傾斜を下る

 下山は急な坂を一気に下る感じで、途中に炭焼き跡の石組を眺め、滑り落ちるように坂を下る。やがて斜度が緩むと右上に石組が目立ってきた。水平道を西へ進み、周囲にアベマキの木が増えてきた。

平坦道に着けば、石組みが目立つ アベマキの木
大岩前に着く 急傾斜を下る
 大岩が前方に見えてくれば、再び急傾斜を下る。足下には落ち葉が堆積しており、少し油断すれば豪快にスリップしてしまう。進行方向は明るくなってきたが、慎重に足を運び滑らないようにして下っていると、やがて周囲の植生に竹が混じり始める。
竹林帯を抜ける アベマキの森
竹林帯を振り返る 祠やサンゴ、鬼瓦等が祀られている

 間もなく竹林を抜け出すと前方が伐採地に変わり、伐採地にはアベキマの木が植樹されていた。案内にはアワサンゴを育むアベマキの森と書かれていた。アベマキの木を植えるとアワサンゴが復活するのだろう。

墓地を経由して下る 海岸線に降り立った
登山口の地家室バス停へ戻る

 アベマキの森にも若山で見た祠やサンゴ、鬼瓦のようなものが祀られており、ここでも若山参拝の体験ができるようになっていた。アベマキの森を出発、下の道に下りて左折、次の分岐を右折して墓地の中を通り、海岸線に下り立った。そのまま進路を西に採れば出発地の地家室の港に到着、一日中若山探訪を楽しむことができた。

地家室港から丸山
鼻城の若山
中の若山
郷の若山
丸山山頂・東の若山
東の若山
地家室の石風呂
展望地から地家室港
河津桜

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県周防大島町 丸山  登山口付近のMAP
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