摩尼山(まにさん)鳥取県鳥取市

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2015年9月21日

駐車場 →0:08→ 摩尼寺 →0:10→ 展望所 →0:25→ 山頂 →0:10→ 奥の院

 →0:13→ 山頂 →0:20→ 展望所 →0:08→ 摩尼寺 →0:06→ 駐車場

全歩行時間 1時間40分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)


 鳥取県の山歩き、アンテナ山の金峯山登山を終え、次は鳥取市にそびえる摩尼山へ向かう。この摩尼山の山頂下にそそり立つ立岩は、帝釈天降臨の霊地とされており、平安時代の初め頃、高草郡の産見長者が摩尼山に登ると、立岩に帝釈天が降臨し、「今よりこの峰に鎮座して衆生を救い、なかんずく五障の身である女人を済度しよう」と告げた。

 長者はこの地に精舎を建て、それを承和年間に慈覚大師が再興したのが摩尼寺の起こりと言われている。豊臣秀吉の焼き討ちに遭い寺は荒廃していたが、江戸時代初期に鳥取藩の藩祖池田光仲、その後見役の池田光政により、鳥取城の鬼門にあたる現在の山裾に再建された。

摩尼寺参拝者用駐車場 参道を進む

 さて、摩尼山の登山口は麓に位置する摩尼寺で、国道9号鳥取バイパスを鳥取市から岩美町方面へ進み、鳥取市覚寺交差点で県道224号に入る。そのままを県道を道なりに東へ向かうと、終点近くの摩尼寺参拝者用駐車場へ着く。

参道の左右に並ぶ山菜料理の店

 駐車場を出発、左右に山菜料理の店を過ごせば喜見山摩尼寺の石段前へ着く。境内案内図によれば参拝時間は9時30分から午後4時30分までとなっている。途中に置かれた案内などにより少しずつ摩尼寺についての知識を深める。

摩尼寺へ続く石段 昭和18年の鳥取大地震で倒壊した石灯籠

 摩尼寺は慈覚大師の開山と伝えられ、三朝町三仏寺、大山町大山寺とともに山陰における天台宗の拠点の一つである。石段を登り仁王門を潜る。この仁王門は文禄3年(1954)建立。約400年前、隠岐国炊火権現の仁王門を移転したものと伝えられ、西ノ島の焼火山の麓の焼火神社を思い出す。

仁王門と仁王像

 更に苔むす石段を登れば、間もなく摩尼寺へ到着する。本堂へ参拝し東へ向かえば、右に鐘楼堂、左には秀衡杉を見る。奥州藤原秀衡が重病の折、帝釈天の夢のお告げにより摩尼寺で病気平癒をしたところ、全快したので杉苗を植えたとのこと。苗は大木に育ったが、江戸時代に雷風で倒木、大幹はそのままここに祀られ、不動明王に彫られて本堂に祀られている。昨年訪問した中尊寺とこの摩尼寺が何等かの関係を持っていることに親近感を覚える。

摩尼寺へ参拝 鐘楼

善光寺如来堂 摩尼山へは如来堂の右を進む

 さて、更に東へ向かえば善光寺如来堂が建っている。鷲ヶ峰・展望台・立岩・奥ノ院の案内に従い、この如来堂の回廊を右へ周り法界場へ向かう。この奥にはパイプ製の手すりが整備されており、足下不安定な場所を慎重に高度を上げる。

手すりの整備された道 六角堂を過ごす

 すぐに六角堂を過ごし、左右にシダの目立つ道を進むと、ベンチの置かれた展望台へ着く。展望台からは眼下に鳥取砂丘と日本海が広がっているが、砂丘方面は一部しか眺めることができなかった。

展望台 眼下に鳥取砂丘(クリックで拡大)

 展望台を出発、左右に自然林を眺めながら進むと、1番から11番までの石仏が祀られた場所へ着く。この先から坂の傾斜が強まり、「野生動物のイノシシクマの出没に注意」の看板を過ごす。

1番から11番までの石仏 歩きやすい道が続く

 木の根が目立ち落ち葉の堆積した道を辿り、里山歩きを楽しんでいると、再び11体の石仏が祭られた場所へ着く。今度は12番から22番までの石仏で、この配置には何か意味があるものかも知れない。

12番から22番までの石仏 大岩を過ごせば山頂は間近

 石仏を過ごし、自然林の間につけられた道を辿り、最後に大岩群を過ごすと摩尼山の山頂に着く。山頂からは東に緑の展望が広がり、西には樹間越しに日本海と鳥取砂丘が見えている。

山頂から東の展望(クリックで拡大) 鳥取砂丘

立岩下の平坦地 帝釈天伝説の立岩

 久しぶりの展望を眺めた後、少し坂を下ると広く平坦な場所に着き、奥へ進むと立岩がそびえていた。立岩の下には23番から33番まで、11体の石仏が祀られており、石段を登って行くと立岩の下には石仏が祀られていた。

帝釈天石仏と立岩 立岩横から眺める展望(クリックで拡大)
奥の院へ向かう 岩窟仏堂

 奥の院へ250mの案内に従い奥へ向かうと、急な坂を下り始める。すぐに立岩90m、奥の院160mの案内を過ごす。途中にこのような案内があれば、とても安心である。更に坂を下ると、岩窟仏堂の案内があったので向かってみる。すると岩窟の中に石塔が祀られていた。

ロープを補助に奥の院へ 石仏を見ながら奥の院へ

 分岐まで引き返し、次は岩場へ向かう。急な傾斜に見えたので下りるのを戸惑ったが、トラロープがしっかり渡されているので大丈夫。ロープを伝えば、難なく広場へ到着した。それにしても目の前にそびえる奥の院の大岩の迫力はすごいものだ。しばらく大岩を眺めながら小休止、摩尼山登山の醍醐味はこの奥の院なのだろう。

建物跡の平坦地 奥の院の大岩(クリックで拡大)

 再びトラロープを補助に岩場を引き返し、山頂まで引き返す。下山は元来た道を採り、無事摩尼寺を通過、登山口の駐車場へ着いた。

摩尼寺

鳥取砂丘と日本海

展望

立岩

奥の院

 前の山 金峯山 を見る

 次の山 本陣山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鳥取県鳥取市 摩尼山 登山口付近のMAP

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