金鶏山と平泉町観光(きんけいざん)岩手県平泉町

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22014年8月5日

世界遺産文化センター →0:18→ 山頂 →0:12→ 世界遺産文化センター

全歩行時間 0時間30分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 岩手県旅行の最終日、本日最初の目的は世界遺産に登録されている構成要素の一つの金鶏山登山である。登山口は世界遺産文化センターが一番の適地で、開館は午前9時からである。この駐車場へ車を置かせて頂き、登山を開始するとよい。

平泉町公民館から眺める金鶏山 登山の起点となる世界遺産文化センター

 なお、私は午前7時より登山を開始したため、この施設は閉まっていた。そこで、少し遠くなってしまったが、平泉町公民館へ置かせて頂き、金鶏山の登山を開始した。公民館からの最初の分岐を右に取り、そのまま道なりに進むとすぐに世界遺産文化センター前に着く。これでこの施設を登山の目印とすることができた。

熊野三社 花立隧道の案内(クリックで拡大)

 文化センター前を出発し、南へ向かって進むと、左には熊野三社を過ごす。もう少し進むと花立隧道の案内があり、この隧道は世界文化遺産センター駐車場下から道路下を横断していると記されている。

分岐を右折(クリックで別角度) 正面に平泉観光ホテル「武蔵坊」の案内

 東にビニールハウスと田園風景を眺めながら道路を南下していると、毛越寺まで600m、中尊寺まで1kmの案内を見つける。金鶏山へはこの先の分岐を右折するのだが、肝心の案内は右側と反対側に立っている。

源義経公妻子の墓の案内 金鶏山登山口

 さて、進路を右(西)に採り、緩やかな傾斜の坂へ取り付き、正面に平泉観光ホテル「武蔵坊」の案内を眺めながら道なりに進む。右に「源義経妻子の墓」の案内を過ごし、もう少し進むと、金鶏山の登山口へ着く。

 入口の案内には、金鶏山にはたくさんの伝説が伝えられており、その多くは奥州藤原氏歴代当主が、平泉の鎮護を目的とし、黄金の鶏を埋めたというもの。金鶏山では山頂から多数の甕や壺が見つかったことにより、お経を埋めた経塚山だったことが判明している。ただし、黄金の鶏は見つからなかったそうだ。

弁財天の祀られたお堂 鳥居を潜る

 まず弁財天の祀られたお堂に参拝、鳥居を潜って登山口に入る。右には源義経公妻子の墓が祀られている。案内には、「源頼朝の威圧に依って藤原泰衡が高に義経公を襲った。義経公は北の方と幼児を殺害し、自害したと伝えられる。時は平安時代の文治五年(1189)閏四月三十日、三十一歳で最期を遂げられた。このお墓は、高で悲しくも露と消えた妻子の墓と伝えられているが、元は千手院境内で、ここから約300m程の西北金鶏山の山麓にあったが、ここに墓石を遷し供養を怠らない。」と記されている。

源義経公妻子の墓 舗装道を進む

 道なりに舗装道を辿るが、以外と坂の傾斜がきつい。左に赤松の巨木を過ごし、坂を登るとそのうち坂は階段状に変わり、更に高度を上げれば四等三角点の置かれた金鶏山の山頂へ到着した。

左に赤松を過ごす 金鶏山山頂に祀られた神社

 山頂からは周囲に木々の背が高く、木の間越しの展望しか望めない。祠前や三角点の前で記念撮影をしていたら、一人の観光客がやってきた。やはり坂がきついと言うことを話していた。この人とは後ほど中尊寺の能舞台で再会することになる。由緒ある金鶏山へ登ったので、次は中尊寺観光をする。元来た道を引き返し、世界文化遺産センター前を経由して平泉公民館まで引き返した。

四等三角点が置かれていた 展望は木の間越し

 公民館を出発し、中尊寺の第一駐車場に車を入れて中尊寺観光をする。最初に弁慶の墓を眺め、次に受付へ行きガイドの機械を借りた。千円支払って500円帰ってくるので実質500円の負担である。

武蔵坊弁慶大墓碑 弁慶五輪塔
中尊寺境内入口 月見坂

 大杉を眺めながら月見坂を登り弁慶堂へ参拝、次に東物見から北上川を眺める。薬師堂、観音堂等を眺めながら進むと、土産物の売店の向かいが本堂である。松の植えられた本堂へ参拝、とても立派な本堂である。

弁慶堂 東物見から眺める北上川

薬師堂 観音堂
本堂 不動堂

 本堂見学の後不動堂、次に庭園の松寿庵を見学した。峯薬師堂、大日堂を見学後、金色堂の拝観券を購入し、いよいよ金色堂の見学を始めた。それにしても多い観光客である。次々と、どこからともなく現れるようだ。

峯薬師堂 大日堂

 金色堂前でコンクリート製の覆堂の写真を撮り、いよいよ金色堂の中に入る。撮影禁止なので撮影する訳にはゆかず、大和三輪山と同様、しっかり記憶の中に刻み込む。金色堂はまばゆいばかりで、中央に初代、左に二代、右には三代・四代が安置されているそうだ。

阿弥陀堂 金色堂

 何度も金色堂内を行ったり来たりして、二度と眺めることのない金色堂内部を頭に焼き付け、金色堂を後にした。金色堂を出たところには松尾芭蕉の句碑があり、「五月雨の 降り残してや 光堂」と刻まれていた。

芭蕉句碑 五月雨の 降り残してや 光堂 経堂

金色堂旧覆堂 白山神社野外能楽殿

 次に経堂、芭蕉像、旧覆堂を確認して宝物殿の前に着き、展示物を見学した。白山神社などを見学の後、月見坂を下って駐車場まで戻り、土産物屋に入った。ここでずんだ餅が気になったので、ずんだ餅を頂けるお店に入り、昼食をわんこそば、デザートにずんだ餅のメニューにした。

わんこそば(クリックで拡大) ずんだ餅

 この店の一階で、お土産物を買ったのだが、最初にわんこそばのパックをお土産にしようとしたところ、「そばはそばで食べ方が違うだけ」、「盛岡冷麺」も同じこと、と説明されるのでこの二つはお土産にすることをやめた。代わりにこの地方の名産と言われる弁慶餅とたむらの梅を購入した。

高館義経堂

 中尊寺を出発すると、すぐに高館義経堂の案内があったので立ち寄ってみた。ここは源義経の最期の地とされ、松尾芭蕉の句碑「夏草や 兵どもが 夢の跡」が置かれている。そのまま高台に登ると義経の供養塔があり、中央には義経堂が建立されていた。

義経公供養塔 芭蕉句碑 夏草や 兵どもが 夢の跡

 次に目指したのは、世界遺産の構成要素の一つの毛越寺で、美しい庭園を散策するが、なかなか写真を撮るのに良い場所がない。晴れているのにこれと言った風景が撮れないので半分あきらめながら池のまわりを歩いていたら、池の先に塔山がそびえていた。これが一番印象に残る美しい風景である。

中尊寺駅 毛越寺本堂

毛越寺庭園

 毛越寺を出発し、最後の目的地のえさし藤原の郷へ行き、ロケ地として有名な施設を多く見学した。その後一関市まで高速道路を走り、一関駅前でレンタカーを返却。19時過ぎの東北新幹線やまびこ号に乗り込み、岩手県を後にした。

えさし藤原の郷

一ノ関駅 東北新幹線やまびこ号


東北新幹線やまびこ号到着

 楽しい夏休みは本当にあっと言う間に終わるものである。初めての岩手県は、ずーっと晴れで最高の休日を過ごした。ほんのわずかだが秋田県にも入ることができた。さあ、来年はどうなることだろう。

金鶏山山頂に祀られた金鶏山神社

源義経公妻子の墓

中尊寺本堂

金色堂

毛越寺

毛越寺庭園

 前の山 薬師岳 を見る

 次の山 白馬岳1 猿倉から白馬鑓温泉小屋まで を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岩手県平泉町 金鶏山 登山口付近のMAP

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