カラ迫岳(からさこだけ)福岡県八女市

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2014年5月6日

登山口 →0:50→ 山伏の宿 →0:20→ 山頂 →0:40→ 登山口

全歩行時間 1時間50分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 石割岳の登山口、「石割岳憩いの森」を出発。麓の三坂橋まで引き返し、次はやはり星野村にそびえるカラ迫岳へ向かう。

 八女市の中心部から星野村へ向かい、県道52号沿いに八女市立星野中学校を過ごす。更に八女市役所星野支所前を通過すれば、県道は57号に変わる。

星野支所前交差点を南東へ進む(クリックで拡大) 上郷地区よかとこマップ(クリックで拡大)

 途中には「上郷地区よかとこマップ」や「星野村観光ガイドマップ」などが掲示されており、カラ迫岳への行程を確認することができる。石割岳への入り口の「九重花バス停」前を通過し、三坂橋の先から県道57号を西へ進む。

 県道は熊渡橋を渡って右方向へ分岐するが、カラ迫岳へはこの橋を渡らず直進する。橋のたもとには「唐迫岳登山入り口」の案内が立ち、同時に民宿エノハ荘への案内があるので、この案内に従って進む。

右に熊渡橋を過ごし直進する(クリックで案内) 滝ノ脇川橋を渡る

 間もなく滝ノ脇川橋を渡り、この横に立つ上郷よかとこマップで現在地を確認、もう少し先にある分岐を、右折しなければいけないことがわかる。川沿いを進むと右に「山口地区」への案内が立ち、カラ迫岳や県指定文化財の国境石の案内もあるので、この分岐を見逃すことはない。

分岐を右折(クリックで案内) 交差点を右折(クリックで別角度)

 分岐を右折し、道なりに進む。なお、案内には山口地区へ1100m、カラ迫岳へ2800mと書かれている。また、途中にもカラ迫岳への案内があるので道を間違える心配は無く、やがて駐車地の整備された登山口へ着く。当日は、すでに先行者が登山をしているらしく、車が一台置かれていた。

登山口駐車場 登山道入口

 すぐに登山準備の後、登山道入り口に向かう。入り口には旧久留米藩・天領日田国境石(福岡県指定文化財史跡)の案内が立っている。なお、案内には次のように記されていた。

 久留米藩が幕府に提出した国絵図にも「此所より御前獄迄ノ間、山国境不相知」と記されているように、藩政時代を通して天領日田との間に熊渡山一帯での国境争いが絶えませんでした。古文書調査の結果、方位と通し番号を付した藩境石(全部で78本)が埋設されたのは、慶応3年(1867)であることが明らかになりました。このようにまとまった形での藩境石の存在は珍しく、貴重な歴史的遺産といえます。

分岐を左折 案内がたくさん置かれている

 平坦で広い登山道を進むとカラ迫岳1600mの案内が立ち、反対側には国境石群の案内も置かれてる。登山道に入れば、右に沢を見ながら進み、すぐに山頂まで1500mの案内が置かれている。このような案内はとても励みになり、現在地を把握するにも助かる。

沢沿いを進む 沢の左側へ移動

 石組みの堰堤を眺めながら沢を渡るが、沢音も涼しげで快適な登山道が続いている。やがて左に石組み堰堤の破損した箇所を過ごし、沢の左側へ移動して山腹につけられた道を進む。美しい小滝などを鑑賞しながらの登山なので全く疲労感はなく、引き続き山腹につけられた道を進む。

滝を見学 横木の階段を登る

 間もなく山頂まで1150mの案内を過ごし、足下には横木の階段状の道が続いている。ここで少しの坂を登れば、金鉱山の縦穴を過ごす。縦穴の中に興味もあるが、立ち入り禁止のロープが張られているので無理はしない。

金鉱山の縦穴 急傾斜を登る

 更に高度を上げれば、山頂まで1100mの案内を過ごし、横木の階段の整備された急傾斜を登ると今度は横穴の前に着く。ここもやはり立ち入り禁止のロープが張られているので、横穴を眺めるだけで通過する。

横穴

大きな滝を眺める 山頂まで1000m

 少し進むと「幻の滝」の案内があるものの、どの滝が幻の滝かわからなかった。それでも登山道の中から眺める滝は幻想的で、幻の滝はもっとすごいのだろうと想像する。樹林の下につけられた道を辿れば、山頂まで1000mを通過、このあたりは50m毎の案内なので、一気に距離が縮む感じで、とてもうれしくなる。

植林帯を抜ける 展望が開ける

 しばらく樹林の下を歩いていたが、間もなく頭上の樹林が切れ、突然周囲が明るくなる。向かいに植林帯を眺めながら登山道を進むと、南西に特徴的な石割岳の山容が見えてきた。周囲に広がる展望を眺めながら少しずつ東へ進路を採れば、足下には山伏の宿の案内を過ごす。

背後に石割岳(クリックで拡大) 山伏の宿

山伏の宿の風景

丁字路を左折(クリックで別角度) 国境石(クリックで拡大)

国境石の風景

 この先で山頂まで600mの案内を過ごせば、このあたりが国境石群と書かれている。ここで、進路を北に採り平坦な尾根をわずかに進むとすぐに国境石の案内を見つけた。石は少し割れており、従是西箱・・と刻まれている。この先でもいくつかの国境石を眺めながら平坦な登山道を辿る。

国境石と案内

国境石の風景

展望岩 展望岩から御前岳と釈迦ヶ岳

 やがて大きな展望岩の先で再び国境石を眺める。この国境石は保存状態が良く、七拾二番、従是北・・と刻まれていた。この展望岩の上に立つと、眼下に林道、南東に御前岳・釈迦ヶ岳が一望で、久しぶりの展望に頬が緩む。本日は石割岳からもこの御前岳・釈迦ヶ岳を眺めているが、一段と近い場所からこの両山が眺められるのは、とてもうれしい出来事である。

山頂手前 カラ迫岳山頂(クリックで拡大)

カラ迫岳山頂の風景

 さて、もう山頂まではわずかの距離になっている。更に北へ向かって進路を採り、樹林の下に続く細い道を進む。周囲に岩が増えてくれば、更に北へ向かって熊渡山の案内が立っているが、ここで折り返すように右方向へ進路を採ると、突然岩の目立つカラ迫岳の山頂へ飛び出た。

御前岳・釈迦ヶ岳の風景(クリックで拡大)

 山頂からは周囲360度の展望が広がり、なんと御前岳・釈迦ヶ岳の近いこと。また石割岳と御前岳の中間付近に見えているのは国見山・三国山と思われる。これはいつまで眺めていても見飽きることのない、心に残る風景である。山頂に置かれたノートに本日の清々しい気持ちを記入し、展望広がるカラ迫岳を出発する。なお、三角点をさがしてみたのだが、ここには置かれていないようだ。

石割岳などの風景(クリックで拡大)

 下山の途中で二組のパーティーと出会ったが、この山は展望も良く、登山途中には珍しい国境石も眺めることのできる楽しい山である。登山口まで引き返し、次は朝倉市にそびえる鳥屋山へ向かって出発した。

鳥屋山 入口の看板

 下山時刻が丁度12時なので、もう一山は簡単に登れるだろうと思っていたが、次の鳥屋山の登山口はなかなか手強く見つからない。ガイドには大きな案内があると書いてあるが、今は無くなっているようだ。最終的に登山口を見つけることはできたが、大幅に時間が経過したため、本日の登山は断念した。なお、入口の案内板には滝のことは書いてあるものの、鳥屋山の事は書かれていなかった。

山頂

展望

御前岳と釈迦ヶ岳

石割岳

 前の山 石割岳 を見る

 次の山 金時山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 福岡県八女市 カラ迫岳 登山口付近のMAP

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