観音山(かんのんやま) 広島県尾道市瀬戸田町

2007年1月14日

広島県尾道市瀬戸田町 観音山(火滝山)

参考コースタイム

登山口 →0:25→ 三丁の丁塚 →0:05→ 観音堂 →0:05→ 観音山山頂

 →0:05→ 観音堂 →0:20→ 登山口

全歩行時間 1時間 0分

 竹原市の黒滝山を下りると時間はまだ午後1時過ぎ、このまま生口島に向かえばなんとか午後3時までに観音山の登山口に立てそうだ。急いで三原港に向かって出発する。忠海港から国道185号をひた走ると、海岸線から眺める幸陽船渠の赤い施設がとても新鮮だ。

幸陽船渠の赤い施設と後ろに控える高根島

 と、右手の港に瀬戸田へのフェリーの標識を見る。三原港はまだ先のはずだが気になるので引き返すと、ここは三原須波港。この港から生口島の沢港に行くことができるので、急いで切符を買い、フェリーに乗る順番を待つことにした。

 待合室から美味しい香りがするので行ってみるとうどんを作っていた。丁度お腹が空いてきたのでうどんを注文するが、うどんのできあがりとフェリーの到着が同時となったのでうどんを抱えて車に乗り、フェリーに乗り込んだ。フェリーの中で温かいうどんを食べることができてようやく人心地がついた気がする。

三原 須波港・瀬戸田 沢港を結ぶフェリー はり丸 フェリーに乗り込む

 午後2時にフェリーは出発、須波港の後ろには筆景山の展望が広がってきた。白い波を残してフェリーは快調に進み、約20分の海上散歩はあっという間に終了、生口島の沢港に到着した。

須波港の後ろには筆景山 三原須波港が遠くなる
ドックの背後には観音山 生口島 沢港に接岸中

 沢港を出発、県道81号を西から南方面に進み、垂水地区に向かう。正面には西の日光と言われる耕三寺が見えるのだが、なにせ時間が問題だ。観音山の登山口には遅くても午後3時までに着かないと登ることが出来なくなってしまう。

「観音山へ3.2km」の標識を見て左折する 観音山ロータリー3000mの標識

 海岸線を快調に進んで行くとサンセットビーチの手前に「観音山へ3.2km」の標識を見つけるので左折する。その先に観音山ロータリー3000mの標識を見る。この先この標識に従って進むことになるが、1ヶ所標識が飛んでいる場所があるので要注意である。舗装された道を快適に進んでいると眼下にひょうたんのような島を見つける。この島がひょっこりひょうたん島のモデルだろうか。

この分岐に標識は無く、左の道を取る 眼下にひょうたん島

 県道から離れて約20分走ると観音山登山口に到着、大きな標識が掲げてあるので間違えることはない。登山口標識先の空地に車を置き登山を開始する。時刻は午後3時前、なんとか目標の時間までに登山を開始することが出来た。

観音山登山口

 登山口には杖が用意されており、この地区の方が登山者のために用意されたものと思われる。登山口を出発するとすぐ右手に八丁の丁塚を過ごし、落ち葉を踏みしめながら進んで行くと足下に石や岩が目立つ道となり、滑りやすい石の道なので慎重に進むことになる。周囲に展望はなく、木の間ごしに明るい場所を探しながら進む。

登山口には杖が置いてある 右手に八丁の丁塚

 登山開始から15分程度進むと木の間越しではあるが、眼下に青い海が見えてくるので嬉しくなる。更に小石の転がる道を進んでいると少しずつ陽が差してくるので安心することが出来る。再び落ち葉でフカフカな道を進んでいると右手に三丁の丁塚を見送り、この丁塚の先からは周囲が明るくなる。

石の転がる道を進む 木の間越しに港を見る
三丁の丁塚 明るい道を進む

 快適な登山道を楽しんでいると進路は緩やかに右に向き、その先に一丁の丁塚を過ごし、更に高度を上げて行くと突然目の前に展望台の東屋が見えてきた。

一丁の丁塚 丁塚を過ごして石段を進む

 東屋の先には観音堂が立っており、観音堂を挟んで左右には素晴らしい展望が広がっている。観音堂の左手から眺めると正面には伯方島、その先には四国連山が広がり、四国の山々には雪が積もっていることが判った。また、伯方島の周辺の海の色が素晴らしく、いつまで見ていても見飽きない展望が広がっている。

東屋に到着 四国の山々には雪

観音堂の左から眺める展望、目の前に伯方島、遠くに四国連山

 観音堂から右手には伯方島から大三島へと続く風景と両島を結ぶ大三島大橋を眺めることが出来る。陽は少し西に傾き、大三島の海岸はきらきら光っており、とても美しい光景である。

観音堂の右から眺める展望、右の島は大三島、正面手前の島は伯方島、奥の島は大島

 美しい展望の中を観音堂に向かい、お参りをする。お堂の中に記帳用のノートがあったのでお願いを書いて奉納した。

観音堂 火の滝山御本尊 如意輪観音にお参りする

 さあ、次は山頂に向かうことになる。標識では180m先が観音山山頂である。すぐ先には鐘突堂があるので、願いを込めて鐘を突く。とても良い音が鳴り響く。少し進むと左手に山頂三角点、更に少し下って登り返すと平坦な観音山山頂に到着である。

東屋上の灯籠 鐘突堂
観音山山頂 観音山山頂からの展望

 山頂からの展望は南の方面のみ開けており、少し雑草や樹木が茂っているので展望としては観音堂の方が優れている。山頂標識には観音山と同時に火滝山とも書いてある事などを確認し、再び観音堂に戻り展望を楽しむ。

 東屋にて休んでいると東側に標識を見つけたので確認して見ると、荻宝仙原1650m、中観音320mと書いてある。眼下の集落に荻の名前を見つけることが出来たので、この方向に下りて行くと北から南への縦走が出来るのかも知れない。

観音山(火滝山)山頂標識 荻宝仙原1650m、中観音320mの標識

 観音堂の右横には石仏が置かれており、石仏はなかなかユニークな顔をしていらっしゃる。四国方面を眺めていると、観音山から四国が本当に近いことが判る。南東方面の工場の煙突から白い煙が勢いよく立ち上っているのをはっきりと見ることが出来た。こんなに近くに四国を実感したのは周防大島町の白木山以来のことである。

観音堂横の石仏 四国の工場の煙が見える

 時刻はもう午後4時前なのでそろそろ下山を開始する時期である。最後にセルフの写真を撮ろうと観音堂への石段を下りていると左足下の石が浮いており、そのまま全体重が左肘にかかり、そのまま岩に激突、と思ったらわずかに岩を避けて観音堂のコンクリート面に左肘が衝突。結局左肘と左足を打撲したが事なきを得た。観音堂の御利益に感謝。

最後に観音堂からの展望

 最後に観音堂からの展望を見納めて下山を開始する。快適な道を慎重に下りて行き一丁の丁塚のところでGPSを見るとスイッチが切れていた。これは大変と、もう一度山頂まで戻り山頂からの展望を確認、観音堂を経由してまたまた下山を続けることになった。

 下山は木の間越しの展望を確認しながら、しかも足下に気をつけながらゆっくり時間を掛けて下りて行く。もう転倒なんぞはしないぞと言い聞かせながら登山口まで下りて行くことが出来た。

陽は西に傾いている 岩の道を下る

 登山終了は午後5時前、次は夕陽を追って海岸線に向かう。サンセットビーチを過ぎて多々羅大橋の見える場所が夕陽スポット、つかの間のサンセットタイムを楽しんでいると、夕陽は伯方島に向かってゆっくりと沈んでいった。

伯方島に沈む夕陽 多々羅大橋

 次は観音山の確認作業で、場所を変えながら観音堂を探し、ようやく観音堂の場所を特定することが出来た。最後に夕闇迫る多々羅大橋を眺めて今日の登山は無事終了、急いで沢港に向かい、途中でおみやげを探すがもうこの時刻では店が閉まっていた。意外と早く店が閉まるものだと感心しながら沢港に到着する。次のフェリーは午後6時、ビデオを見ながらフェリーが到着するのを待つことになった。

観音山の観音堂を確認 夕暮れの多々羅大橋

ひょうたん島

伯方島

伯方島と大三島

観音山

夕陽

多々羅大橋

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 尾道市 観音山 登山口付近のMAP

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