城将山(じょうしょうざん) 山口県県岩国市錦町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005年2月27日(日曜日) 城将山 130回目 151座目 山口県の100山では85番目 登山口 平野神社 ガイド本 中島篤巳著 山口県百名山(発行所 葦書房) 登山開始 10:29 山頂到着 11:45 下山開始 13:09 下山終了 13:54 登山時間 1:16 山頂滞在時間 1:24 下山時間 0:45 所要時間数 3:25 家を出る際には、行波の雲霞山・岩国山・石堂山あたりでないと本日は雪のため登山口まで行けないと思っていたが、行波に着いたのが9時半で早かったため、そのまま国道187号を北上。錦町大野へ 着くと、やはり周りは雪だった。
城将山の登山口に続く坂道も雪が積もっておりしばらく考えていたが、坂の上の方は雪が解けており、行ける所まで行ってみようと思い、雪の坂道を進むと坂のカーブ付近からは先は雪が少し溶け出しており、そのまま最後の民家を超えて行くと薄暗い場所に出て、その先には雪の積もった急な坂道が待っていた。
この先にはとうてい車で行けないと思い、右側を見ると登山口の付近にあるとガイド本に書かれている苔むした平野神社が建っていた。その先の右側に広場が有ったが緩やかな坂道でもあり、道が雪で滑って帰れなくなる恐れもあるので道路脇に車を止め、10時30分より登山を開始した。
今日も雪が予想されるので足と腰にサポーターを着け、万全の体制で進んで行く。まず最初に右下の階段を下りて平野神社に参拝し、本日の登山の無事をお祈りした。その後舗装道に戻り、20m程度先の右側の石橋を渡り、広場を抜けると左側に登山口の小さな印があった。その先50m程度行くと左側に石積みが広がり、昔の耕作地と思われる場所に今は植林がされており、背の高い檜林となっていた。
道は左側に進んでおり、ここからはすこし緩やかな山道を登って行く。うっすらと雪が積もった道を登って行くのはなかなか気持ちがよい。20分も歩くと右側が谷となり、足を踏み外すと底まで落ちてゆくような坂となっていたので、久しぶりにストックを使い登ることにした。滑りやすく危険な場所だと思いながら登っていると、ちゃんと横にロープが渡してあった。雪が積もって白くなっていたのでロープに気がつかなかったらしい。
ここまでは斜め斜面を歩いていたが、急に山と対峙するように登り始める。ここからが急坂、歩みが鈍くなるどころか一旦滑り落ちれば止まらないような坂を四つんばいで登って行く。右手にはストック、左手で木の枝をつかむ状態でスローモーションのように歩く。当然足に力が入り、木の伝い歩きの状態で少しずつ登る。15分歩くと少し勾配が緩やかとなりほっとするがその先には第二の急坂が待っている。
整然と植林された檜林を檜に伝わりながら歩いて行く。檜林が切れると今度は雑木林となりますます坂が急になる。尾根付近になると倒木が目立っており、倒木を越えるために足を上げたり迂回したりで一向に先に進まない。第二の急坂は20分以上掛けてようやく尾根へと出る。尾根からは錦町の道の駅方向を少しかいま見る事ができる。これから先は倒木をかき分け、山頂に向かう。山頂はまだまだ先にある。
すぐに雪を被った笹藪が岩の間にあり、雪を全身に被りながら進む事になる。いよいよその先は最後の急坂である。坂が急なのは当然の事、笹は雪をしっかりと被り、歩くたびに体中に雪がまとわりつく。急坂なので頭から雪を被るのと同じ状態でほとんどずぶぬれの状態。他につかむ物がないので笹をつかみ、登って行く事になった。ところがまたまたよく周囲を見回すとロープが渡してある事に気が付いた。雪の登山の際にはロープも見えず危険度が向上する事を実感した。
ロープに従って登って行くとうっそうとした笹藪が出現、同時に山頂の大岩と思われる巨岩を確認。いよいよと先を行くと道が分からない。笹藪の道を上に向かって進んで行く。ようやく巨岩をぐるっと巻いた所が城将山山頂である。山頂は広くて平らで一面銀世界、当然誰もいない。山頂を独り占めして周囲を見る。 城将山 山頂風景 山頂の大岩の上に出ると平家ヶ岳から水ノ尾山に向かう稜線が美しく雪景色、北の方向には七日市付近からよく見る盛田ヶ岳、鈴の大谷山らしき山々が広がっている。反対方向には大将陣がそびえ立ち、南東方向には広島湾まで見渡せる絶景である。しばらく風景を堪能し、山頂での食事を開始する。 城将山展望の岩から西方面の展望
本日はカップヌードルとおむすびでの豪華昼食、その後はコーヒータイムとなった。日差しも柔らかく2月とは思えない暖かい山頂で至福の時を過ごした。1時間半近く山頂を楽しみ下山を開始する。下山に際してはとにかくゆっくり降りる事を心がけ、ストックで足場を確認しながら降りていった。最初から笹藪で雪を被り降りて行く事になったが、坂の急な事は下山の際でも痛感した。手に力を入れて木を伝わりながらの下山を続ける。時折上の方を見ながらその急さに感心しながら降りて行く。
急坂は登るのも降りるのにも知力と体力が要求される。ゆっくりと降りて行き50分足らずの時間で下山した。平野神社に参拝し今日の登山の無事を報告した。帰りに雪が心配だったが路面の雪は既に全部解けており、下り坂も難なく下りる事ができた。大野に降りて山頂の大岩から見えた集落まで行き、逆に山頂の大岩を麓より探した。すると山頂の大岩がくっきりと確認できたので感激した。
山頂に行き、山頂の状況を観察する事により、麓からその山の特徴により山の特定ができる事を身をもって体験した。例えば羅漢山を山頂のレーダーにより確認できるように。帰りに 雲霞山の登山口を見つけて帰った。また、家を出発し途中玖珂の山賊で休憩した際、廿木山の登山口を見つけた。
城将山
平野神社
雪道
雪の笹藪
山頂
展望
山頂大岩
大岩
大野から眺める城将山 前の山 荒瀬山・高塔山 を見る 次の山 西鳳翩山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 城将山 登山口付近のMAP |