伊賀平山(いがひらやま) 島根県奥出雲町

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2008年8月24日

伊賀平山

登山口 →0:10→ 作業小屋 →0:20→ 林道出会

 →0:15→ 峠 →0:10→ 山頂 →0:40→ 登山口

全歩行時間 1時間35分

 猿隠山を出発、島根県安来市東比田に向かうと県道258号草野横田線に入る。県道を西に向かい、国道432号を進むと比田郵便局の先に金屋子(かなやご)神社の標識が見えたので寄り道をする。

 この神社はたたら職人を始めとする鉄にかかわる様々な人々の信仰を集めている神社で、祭神は金山彦命・金山比女命、1200社を超える金屋子神社の総本山である。立派な神社に参拝し、帰りに池の横を見ると金儲神社が祀られている。説明板を見てみると金屋子神社・金儲神社共に信仰すれば金が儲かり金運が授かるそうだ。しっかりとお金持ちになれるようお願いして神社を出発する。

金屋子神社 金儲神社

 国道に戻り、久比須峠を越えれば松本清張の砂の器で有名な亀嵩。道の駅「酒蔵奥出雲交流館」から玉峰山の写真を撮り、更に国道を西に進む。出雲三成からは県道25号玉湯吾妻山線を南に進む。

道の駅「酒蔵奥出雲交流館」 玉峰山

 高尾地区にて高尾小学校の標識に従い分岐を右折、高尾小学校付近から南に聳えている山が今回向かう予定の伊賀平山である。小学校から100m程度先の右手に高尾神社を見たので寄り道をする。

高尾神社から眺める伊賀平山 高尾神社への階段

 この神社の御祭神は大國魂神(おおくにたまり)、五十猛神(いそたけのかみ)、布留魂神(ふるのみたまのかみ)。神社の入り口には御神徳などが掲示されている。石段を登ると立派な注連縄の渡された神社が建ち、神社左手には社日社の石碑、天照大神・埴安姫命・大巳貴命などを祀る五角形の石碑が立っている。

高尾神社本殿 社日社の石碑

 高尾神社に沢山のお願いをし、神社を出発、更に150m程度西に進んで南に分岐する道に入り、次のT字路を右折する。舗装路を400m程度進むと左手に小さな岩の祀られた場所を見つける。この場所が今回向かう伊賀平山の登山口となる。

登山口は小さな岩の祀られた場所 小岩の場所を左折し登山開始

 少し手前に広場があるので車を置き登山を開始するが、この小岩の由緒は不明である。小岩の場所を左折し林道に向かう。この林道は登山口から600m程度先の耕作地まで向かう作業道であり、土地の人は軽トラックで乗り入れているようだ。

林道を進む 周囲には花が多い

 未舗装林道を出発し、周囲に咲く花を観賞しながら緩やかな林道歩きを続ける。途中にミラーが設置してあるが、何に利用するのか不明だ。登山口から10分で作業小屋に到着、右手の田んぼには稲が植えられており、実りの秋が確実に近いことを感じた。

花を観賞する

 この作業小屋を過ごすと林道は荒れ始め、周囲の草の背が高くなる。すぐに林道は左に向き、草の勢いは益々強くなる。右手に背の高い笹を眺めながら進むと作業小屋から20分で整備された林道に着く。この林道は山頂方向に向かっているようなので、進路を左に採り、林道を進んで行くことにした。

稲穂が風に揺れている 作業小屋を過ごす
草の勢いが強くなる 更に林道を進む

 緩やかな傾斜の林道を進むこと15分で峠に到着、この先ではNTTドコモのアンテナを建設中であり、途中から辿った林道は、アンテナ作業用の道だった。作業用のレールが尾根に向かっているのでそのまま刈り払われた道を西に進んで行くと、尾根の先に山頂が見えてきた。

草の茂る道を進む 作業道に出た
峠に到着 作業用レールの先に山頂

 重機の置かれた作業場所から周囲を眺めると南方面の展望が開けており、遠く雲に隠れているのは猿政山ではないかと思われる。さあ、伊賀平山の山頂に向かう事にする。目印のテープはいくつか見るのだが、一体どれが山頂に向かって貼られたものか分からない。

重機の先に山頂が見える 南の展望
山頂へと続く道 背の高い藪に突入

 N先生の先導の後を追いかけて行くが、途中から背の高い藪となってきたので、N先生が目印のテープを巻きながら道を造り始めた。

藪と格闘 テープを巻きながら進む

 茨があったり、笹の背も高い藪なので途中から先頭を交代し、藪をかき分けながら尾根沿いに進んで行くと、間もなく赤松の多い伊賀平山の山頂に到着、三等三角点を確認した。山頂付近は平坦だが、やはり周囲には樹林が茂り周囲の展望を得ることは出来なかった。山頂にてN先生と握手、少しの距離ではあるが藪山を制覇したことを喜び合った。

山頂に到着 山頂にて記念撮

 記念撮影の後、山頂を出発、藪を抜け出し重機の置かれた広場で小休止、周囲の展望を眺めた後広場を出発した。林道に着けばもう安心、ゆっくりと林道を下りて行き、林道の分岐を右折し、草の背の高い場所を抜け、作業小屋まで着いた。

山頂手前から南方面の展望

 田んぼで作業されている方が居たので、高尾太夫の墓について聞くと、麓に岩があり、すぐに分かるとの説明を受けた。林道を下りて行き、登山口まで戻り無事伊賀平山への登山は終了、次は高尾太夫の墓と言われる場所に向かう。

 元来た道を引き返し、そのまま西に向かうと左手に二軒並んだ家を過ごした先の左手に、岩の祀られた場所を見つけた。これが江戸時代の吉原で有名な花魁、高尾太夫の墓と伝えられている岩と思われる。

高尾太夫の墓と伝えられている岩

 これで本日の目的の全てを終了したので家路を急ぐことにする。高尾地区からそのまま西に向かい、上阿井町に出ると国道432号に出会う。このまま三次市に向かって国道を進むと、王貫峠を越え広島県庄原市高野町、更に国道を南下すると新市交差点で県道39号三次高野線を右折、この先にある「たかの温泉神之瀬の湯」にて汗を流す。

たかの温泉 神之瀬の湯

 この温泉は泉温35度、泉質はナトリウム−炭酸水素塩泉、お湯に浸かった途端に肌はヌルヌル、とても体に良さそうな美人の湯という気がした。ゆっくり温泉に浸かり、今日一日の汗を流した。

 

金屋子神社

伊賀平山

高尾神社の五角形の石碑

登山口の石碑

山頂手前、この先ヤブコギとなる

山頂手前から南の展望

作業小屋先から伊賀平山

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県奥出雲町 伊賀平山 登山口付近のMAP

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