日浦山(ひのうらやま) 広島県広島市

2008年 4月 6日

日浦山

JR海田市駅 →0:10→ 大師寺 →0:15→ 中間点 →0:30→ 日浦山

 →0:25→ TSSアンテナ →0:20→ 日浦山登山口の標識 →0:20→ JR安芸中野駅

全歩行時間 2時間 0分

 久し振りに電車で向かう山歩き、午前5時55分発の電車に乗り柳井駅を出発し、7時半過ぎに広島駅に到着、7時46分にJR海田市駅に着いた。北側出口から駅を下り、そのまま北に向かう細い路地を進み、突き当たりを右折するとその先の右手に荒神社と胡神社を見つけた。

JR柳井駅を出発 JR海田市駅に到着
荒神社に参拝 「海田市一里塚跡」の交差点を右折

 本日の登山の無事を祈願し、神社と反対側の路地に入り少し進むと交差点に着き、ここで旧山陽道の「海田市一里塚跡」に出会った。この一里塚を正面に見て右折し、少し進むと大師寺への標識が立ち、「日の浦山遊歩道1775M」の標識を見る。

海田市一里塚跡の石碑 大師寺の入口

 標識に従い急な階段を登って行くと月光山大師寺に到着、本日の登山の無事を祈願する。本堂に参拝して左手に向かうと、日の浦山遊歩道の標識が現れるので再び階段道を進んで行く。墓地の横を通り抜け、背後を振り返ると絵下山は遠く霞んでいる。

月光山大師寺に到着 遠くに絵下山

 本日は春霞が広がっており、展望よりもお花見を楽しむ山歩きとなりそうだ。墓地を過ごすと山道に入り、日の浦山新四国八十八ヶ所霊場に出会う。一つまたひとつと石仏を数えながら坂道を進むと本日最初に出会った花は沈丁花。

日の浦山新四国八十八ヶ所霊場の石仏 本日最初に出会った花は沈丁花

 石仏に出迎えられながら緩やかな坂道を進むと、日浦山への登山道は左に分岐するが、そのまま石仏を眺めながら八十八ヶ所霊場を進む。奥には大師堂が立っているのでお参りし、更に進むと大鳥居と祠が建っていた。大師堂から大鳥居の周辺には色鮮やかなツツジが満開、日浦山はツツジの美しい山である。

大師堂 ツツジが満開
大鳥居と祠 Bルート登山口を進む

 このまま鳥居をくぐって奥に進むと登山道と合流するが、これは後ほど解った事であり、大師堂を経由し元の登山道標識に従い進んで行く。すぐに「頂上へ1285M、大師寺へ490M」の標識を過ごし、その先では中電の鉄塔に出会う。登山道沿いには沢山のミツバツツジが咲いており、鮮やかな色が美しい。

中電の鉄塔に出会う 満開のツツジ

 ツツジを観賞しながら緩やかな登山道を進むと大師堂からは10分程度で中間点の表示のある場所に到着した。この先で頂上へ875M、大師寺へ900Mの標識を過ごすと左手に木の間越しの展望が広がってきた。また、少し登山道から外れた場所では山桜も観賞、一年でこの時期しか見る事のできない景色をゆっくり眺める。

中間点 山桜

 周囲に色鮮やかなツツジの花を眺めながら山歩きを続けていると、右手に展望が開け、山頂下に大きな岩を眺めることが出来る。岩の上に立つと南方面には絵下山が聳えており、眼下には海田の町並みが箱庭のように美しい。

山頂下の大岩 絵下山と海田の町並み

 久しぶりの展望に満足したので展望岩を出発、山頂へ575M標識を過ごすと急な階段道が現れた。階段を進むと再び展望の開けた場所があり、大岩や広島湾に広がる展望を楽しむ。

急な階段を登る 展望岩

 更に岩の道を越え、急な階段を踏ん張ると平坦な場所に着き、尾根道の先には大岩が目立ち始めた。登山道は岩を越える直登道と右に迂回する道に別れるが当然直登の道を取り、大きな岩を乗り越えて行くとすぐに日浦山345.9Mに到着した。

岩の道を登る

日浦山山頂

 山頂からは周囲360度の展望が広がり、少し霞は懸かっているが絵下山や広島湾に浮かぶ江田島・能美島・似島・宮島が美しい。少し場所を変えると西には広島市街が広がり、遠くには大峰山・極楽寺山がかすかに浮かび、南西方面に火山・武田山、北面には大岩の目立つ高尾山・アンテナの立つ呉裟々宇山をしっかりと確認することが出来た。やはり一回登った山は形や場所が頭に入っており、すぐに山頂を確認する事が出来る。

絵下山と広島湾

呉裟々宇山

正面に蓮華寺山

 これから登る予定の蓮華寺山や安芸中野の町並みをゆっくり眺めた後、日浦山を出発する。山頂から南面を眺めるとこの付近は大きな岩が目立つ場所であり、麓からもこの山頂はすぐに解りそうだ。岩の点在している山頂を出発し北東方面に下りて行く。大きな岩を伝って下りて行くのがとても嬉しく、途中ではとてつもなく大きな岩に感激、やはり岩が大好きだ。

山頂から南面には岩が多い 大きな岩を伝って下る

 下山道の途中で白い馬酔木・ツツジ・椿の花を観賞、お花見登山はもう折り返し地点である。滑りやすい花崗岩質の道を慎重に下りるとすぐに為角会館への標識が木に掛かっているが、この分岐は右道を取る。

馬酔木 ツツジ

 右手にベンチを過ごすと頂上まで330M標識を見る。自然林の中の急な坂道を下りて行くと東の山頂にアンテナを見つけた。これからあのアンテナを目指して進んで行くようだ。周囲に椿の花が目立ち始めると鞍部に到着、この場所は観音免公園への分岐となっているようだ。また、「昭和25年まで畑賀の人たちは海田市への近道としてこの峠を北から南に越えていた」と説明板に記載されており、交通網の発達していない時代の大変さを感じた。

椿 鞍部に到着

 鞍部から少し踏ん張って坂道を登るとTSSのアンテナの立つ場所に到着、南に下れば観音免公園へ、北へ向かえば影登山口に着く事になる。この分岐は安芸中野へ向かって電柱の下を通り北に向かう。再び周囲にはツツジの花が美しく、馬酔木や白い花を観賞しながら坂道を下りて行く。

TSSのアンテナに到着 影登山口に標識に従い進む

 眼下には木の間越しながら安芸中野の市街地が広がり、お花見登山の終着点が見えてきた。特徴的な大岩を越えると頭の上に綺麗な桜を眺める。しばらく美しい桜の花を観賞し、再び下山を開始する。

木の間越しに安芸中野の町並み ツツジの花が満開
馬酔木の花が美しい 特徴的な大岩を過ごす
スミレ

 この先から急な斜面を下る事になり、堰堤を過ごすと竹林帯に入る。竹林帯を抜けると中電の巡視路標識が現れ、「上平原連絡線→25 26←」と書かれた標柱を過ごすと、すぐに舗装路に着き、着いた場所は「安芸区畑賀1丁目9」である。

急な斜面を下る 竹林帯を抜ける

 民家の横で花を観賞していると、近所の方が居られたので蓮華寺山への登山道についてお尋ねすると、この方のグループが最近蓮華寺山に向かう別の登山道を作っており、畑賀方面のお寺付近から登る事ができると言うことを教わった。但し、本日はお花見登山が目的なので、教わった道はいずれ別の機会に挑戦する事にした。

舗装道に出た 道なりに下りて行く

 そのまま道なりに下りて行くと影停留所の手前に着き、後ろを振り返ると日浦山登山口まで250Mの標識が立っていた。目の前の川に架かる橋を渡り、適当に歩いて行くと山陽本線の線路を越え、瀬野川の手前に着いた。

影停留所の手前に到着 日浦山登山口の標識

 広島市指定史跡である「中野砂走の出迎えの松」や川沿いに咲く美しい桜を観賞した後、安芸中野駅に向かう。途中コンビニに寄り蓮華寺山の山頂で飲むためのビールとおつまみを仕入れ、更に舗装路を進むと間もなく安芸中野駅に到着、日浦山へのお花見登山は無事終了した。

中野砂走の出迎えの松 安芸中野駅に到着

大師寺

安芸中野の町並み

呉裟々宇山

蓮華寺山

岩の下山道

お花見

 

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 広島県海田町 日浦山 登山口付近のMAP

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