天城山(あまぎさん)静岡県伊東市

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2013年12月6日

登山口 →0:20→ 四辻 →0:50→ 万二郎岳 →0:40→ 石楠立

 →0:40→ 万三郎岳 →0:10→ 万三郎岳下分岐点 →0:30→ 涸沢分岐点

 →1:00→ 四辻 →0:10→ 登山口

全歩行時間 4時間20分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 今回は日本百名山の天城山へ向かう。東京駅から熱海行きのこだま(始発:6時33分)に乗り、熱海駅では伊豆急行線に乗り換えて伊東駅へ。伊東駅には7時45分に到着、7時55分発の「天城東急リゾート」行きのシャトルバスに乗り込む。バスに揺られて天城高原ゴルフコースへ到着、当初の予定通り8時50分に天城山の登山口へ着いた。

伊東駅でシャトルバスに乗り込む 天城山登山口

 バス停から少し引き返したところに天城縦走路入口の標識が立ち、これから向かう登山道の案内板が掲示されている。案内してある内容を頭に入れて登山口を出発、横木の渡された階段を下れば、植林帯の中に入り、明確な登山道を辿る。平坦な道の先には堰堤があり、この手前を右折する。

植林帯の下を進む 堰堤手前を横切る

 岩の目立つ道には階段なども整備され、途中には案内標識がしっかり整備されているので道に迷う心配はない。中央部の掘られたような道を進むと、坂の傾斜が緩み、平坦な道に変わるので少し安心する。足下に大小の岩が目立ち始めると少し坂を下り、着いたところは四辻と言われる分岐点である。

横木の階段が整備されている 四辻(写真をクリックで指導標)

 この分岐を右折すれば、涸沢分岐点を経由して万三郎岳へ向かうコースだが、本日は分岐を左折し、先に万二郎岳を経由して万三郎岳を目指す。案内には万二郎岳へ1.6km・55分、万三郎岳へ3.7km・125分と記されている。

岩の多い道を進む

 四辻を出発、少し足下が荒れ気味の道に入る。親切な案内板は100m毎に設置され、とても励みになる。周囲を取り巻く植生は自然林に変わり、天気は曇り気味ながら、落葉の季節なのでとても明るく感じる。ただし、足下には岩が多く転がっているため、慎重に歩行を続け、緩やかに高度を上げる。

切り開きの場所を通過 遠笠山

 前方に万二郎岳の稜線が広がってくると、足下には木の根が目立ってくる。万二郎岳へ0.8km地点で、樹林の伐採された地点を通過、この付近が開けた原因は水害によるものかも知れない。ここでは対岸の北東方面に視界が開けるので、遠笠山のなだらかな山容を眺めることができる。

横木の階段 一気に高度を上げる

 この地点を過ごすと少しずつ高度が上がり、横木の階段が現れると一気に高度を稼ぎ始める。足下には霜柱が残っており、もう冬も間近である。頭上を覆っていた木々の枝が少なくなり、登山道が荒れてくると山頂は近い。

整備された階段 平坦地に出る

 荒れた道と整備された階段道が交互に現れ、少し急登を踏ん張ると、突然平坦な場所に飛び出る。そのままなだらかな傾斜の道を辿れば、1299mの万二郎岳へ到着した。山頂には多くの登山者が休憩していたが、私の到着と同時に山頂を出発し始めた。

万二郎岳山頂 万三郎岳方面

万二郎岳山頂の風景

 無人の山頂でのんびり周囲を眺めると、西には木の間越しに天城山最高峰の万三郎岳がそびえている。眼下に広がる展望は木の間越しなので、小休止の後、万二郎岳を出発する。山頂先からは岩場の急降下が待っており、慎重に坂を下る。途中の木の間越しに眺める万三郎岳はとても美しく、この展望だけでも満足。但し、進行方向右側から雲が発生しているので、北西方向の視界は遮られている。

急斜面を下る 万三郎岳へ向かう稜線

 やがてハイライトの展望岩へ到着、これから向かう稜線が一望で、ワクワクする地点である。案内にはこの付近から富士山が見えるとの説明だが、雲か霧によって視界が遮られており、この点だけは残念である。

平坦な鞍部 展望の岩上へ

 展望岩から更に下り、平坦な鞍部へ到着。鞍部を過ぎれば岩場の登りが待っており、岩に設置された階段を登って岩上に出ると、今まで立っていた万二郎岳が一望、歩いてきた稜線もよくわかる。また、遠く南東方面には太平洋を見晴らす展望が素晴らしく、小休止を取りながら写真撮影。

万二郎岳 馬の背

 展望岩を出発しすぐに平坦な馬の背を通過、馬の背からは木の間越しながらやはり遠岳山が近い。さて、馬の背を過ごすと足下には大岩が目立ち、岩の間を迂回しながら高度を上げる。足下は不安定だが、高度だけは一気に上がる。

遠笠山 岩道

 間もなく平坦な場所に着くと、この付近はアセビのトンネルと案内される場所である。木漏れ日差す平坦な道は、気持ち良い自然の散歩道。再びアセビのトンネルの案内を過ごせば、前方の木の間越しに万三郎岳が見えてくる。

アセビのトンネル 木漏れ日
木の間越しに万三郎岳 急斜面を下る

 この地点から一気に急降下し、高度を下げる。岩と木の根の張り出す道なので慎重に坂を下り、途中で万三郎岳を見上げれば、山頂までがとても遠く感じる。岩場を下りきれば鞍部へ到着、この地点は石楠立(はなだて)と言われる場所で、万二郎岳、万三郎岳のそれぞれに向かう所要時間が35分の位置である。

万三郎岳を見上げる 石楠立

石楠立の風景

 石楠立を出発、木の間越しに万三郎岳が見えているので目的地はよくわかる。自然林の下、少しずつ高度を上げると、足下には木の根の張り出す場所が増えてくる。落葉の樹林の下を通過、黄金色のヒメシャラの木を観賞しながら更に高度を上げると、坂の傾斜が緩くなる。この付近で、アマギシャクナゲの群生する場所を通過する。この付近では花の咲く季節には素晴らしい光景が広がっていることだろう。

木の根の目立つ場所 アマギシャクナゲ

 平坦なアマギシャクナゲの自生地を通過すれば、前方の木の間越しに天城山の万三郎岳が姿を現した。見るからに坂の傾斜がきつそうだが、山頂はもう間近である。現在立っている平坦な地点から山頂までは残り200m、明るい日差しを受けながらの登山は幸せそのもの。

万三郎岳は間近 最後の急登

 すぐに岩場が現れ、最後の急登に向かう。足下不安定な道をジグザグを描きながら高度を上げる。一歩登る毎に背後に広がる展望が開け、特に遠岳山の展望が美しい。間もなく平坦な万三郎岳の山頂へ到着、これで天城山登山は達成である。平坦な山頂には一等三角点が置かれ、その手前には2種類の山頂標識が設置されている。

なだらかな遠岳山 万三郎岳山頂

 山頂から富士山の様子を窺うが、雲に阻まれて確認することができなかった。ただ、山頂に着いたと同時に晴れたのはとてもうれしい出来事。丁度お昼になったので、山頂にてお弁当を頂く。本日は東京駅で購入した豪華駅弁である。

山頂からの展望は木の間越し

天城山の万三郎岳山頂風景

 さて、山頂からの展望は期待出来ないので下山を開始。山頂を出発して西へ進む。少し下ったところから富士山の見えそうな場所を見つけるが、富士山は雲に閉ざされていた。東側には太平洋が広がり、こちらは雄大な景色である。この展望にも満足、天城山へ登って良かったと思える風景を堪能した。最後に北西方向の展望を眺め、更に下山を続ける。

太平洋の風景 万三郎岳下分岐点

 間もなく樹林の中で「万三郎岳下分岐点」へ到着、ゴルフ場への周回コースを採るため分岐を右折する。案内には涸沢分岐点まで0.9km・45分、ゴルフ場までは3.8km・120分と記されている。分岐点の出発直後は平坦だが、100m進むと急な下り階段が始まる。

急な階段を下る 遠岳山だけが見えている

 とにかく長い階段を一気に下る。途中で眺めることのできるのは、遠岳山の山頂に置かれたアンテナくらいで、この風景に励まされて高度を下げる。最初は目線より下だったアンテナは少しずつ高度を上げ、自分の高度の下がることを実感する。万三郎岳下分岐点から27分で400mを下り、更に5分下ると少し坂の傾斜が緩む。

ようやく坂の傾斜がゆるむ 山腹につけられた道を辿る

 この先で進路は山腹につけられた道に変わり、右自然林、左植林帯の植生が続く。間もなく涸沢分岐点へ到着、もう四辻まで2.2km55分と案内されている。周囲には苔むす岩が多く、岩好きにはたまらない登山道が続く。多くの岩を観賞しながら進むと、少しずつ陽射しが傾いていることが分かる。

苔むす岩を観賞 涸沢分岐点を通過
大岩 菅引林道との分岐点

 岩の道が終われば、平坦な道に変わり、間もなく菅引林道との分岐点へ着く。この先で倒木の目立つ場所を越えれば四辻へ到着。この先は午前中に来た道を引き返し、登山口のゴルフ場へ戻った、ゴルフ場への到着時間は午後2時、バスの時刻表を確認すると、次の発車時間は3時15分。なんと1時間以上も寒空の下でバスを待つことになった。

四辻 登山口へ到着

 それまでの半袖の上に服を羽織り、ダウンジャケットを着て、更にウインドブレーカーを装備し真冬の装備へ衣替え。時間が過ぎるに連れ、少しずつ登山者が集まり、定刻の3時15分に無事バスは出発した。

万二郎岳山頂

万三郎岳へ向かう稜線

万二郎岳

岩道

ヒメシャラ

遠岳山

万三郎岳山頂

太平洋

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 静岡県伊東市 天城山 登山口付近のMAP

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